Spirits (ページ1)

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ある日僕は学生時代の同級生の浩介に呼び出された。

「真人！」

「おう！」

「なんか久しぶりだな！2年ぶりだな。」

「ああ、俺らもう25だもんな。」

「お前、仕事何してんだ？」

「雑誌のライター。ほら、事件の連載のKING。俺そのハッカー連載してたんだよ。」

「………ハッカーか。」

「浩介は？何してるん？」

「まぁ、色々と。」

「……そ。」

「そうだ！俺、お前に来てほしいとこがあるんだ。ちょっと来てくれ！」

「ああ、いいけど。」

そう言われ浩介のあとについていくと黒のワンボックスカーの前に来た。

「ここに入って」

そう言われ入ると浩介に紐で縛られた。

「何すんだよ！」

「よし戻るぞ！楓、よろしくー。」

「りょーかいー。」

「りょーかいーじゃなーい！どこに行くんだよー！！」

気がつくと、どこかのバーにいた。

「おはよー。」

「………えっ？」

「つか、誰？」

「俺？………小田真人。」

「じゃあ、小田。」

「呼び捨てかよっ！」

「まぁまぁまぁ。」

「まぁまぁってお前が連れてきたんだろーが！もう帰りますよ。」

「お前、ハッカー連載書いてたろ。途中で連載終わっちまっただろ？もしかして、ハッカーの正体を突き止めちゃったじゃねーかと思って。まっ、突然こんなことしちまったのは悪かった。その代わりにハッカーの正体を教えてもらおうじゃないか。」

「なんでこんな人たちに教えなきゃいけないんだよ！」

「じゃあ、お前に教えてやる。………俺たちはチームSpirits探偵団だ！通称すぴたん。」

「はぁ？」

「つまり、俺たちは犯罪者だ。」

「……犯罪者？」

「俺たちは人生の全てを犯罪者になることを決めたんだ。」

「じゃあ、ここは……アジトってこと？」

「そうだ！………教えたら命を奪う……。」

「えぇーーっ！」

「かもな！」

「マジで信じちゃって。」

「よし！じゃあ、選択肢をお前に与える。俺たちの言うことを一つ聞くかハッカーの正体を教えるか。どっちかにしろ！」

「えっ、じゃあ………」

「あなたたちの言うことを聞きます。」

「本当か？」

「はい。」

「わかった。」

僕は浩介との再会をこんな形で迎えることになった。