死が2人を分つから (ページ13)

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11話ページ13

　

　
ミコト「…！。嵐が来る」
　
　

　
今日は雲がひとつもない青空が広がっているにも関わらず
　
　
　
少女は木々の隙間から空を見上げて呟いた
　
　
　

　
　
シュウ「本当かい？なら今のうちに動物達を移動させなきゃね。」
　
　
　
ミコト「うん！…あぁっ⁈」
　
　
　
シュウ「な、何だい⁈」
　
　
少女が突然声を上げた事に少年は驚く
　
　
　
　
ミコト「シュウに言うの忘れてた！」
　
　
　
シュウ「？」
　
　
　
ミコト「お腹の中に赤ちゃんがいたお母さんヤギのことなんだけどね。来週無事に生まれるみたい」
　
　
　
少女はとても嬉しそうに言った
　
　
　
シュウ「それは良かった、神殿の近くに住み着いている子のことだね」
　
　
少年はよく少女が島の動物達のお世話をしている事を知っている
　
　
　
その中でも妊娠中のヤギを気にしていたことも
　
　
ミコト「うん！」
　
　
　
「それにね、生まれてきた子を助ける子がいるの」

　
　
「その子ね、凄いの」
　
　
シュウ「それは施設(あそこ)の子かい？」
　
　
　
ミコト「ううん、まだよくは見えないけど…。その子はきっと…。」
　
　
　
　

　
　
シュウ(へぇ。そんなに凄い子がこの島に来るんだ…、
　
　
少し気になるなぁ)
　
　
自分は少女程人に関心を持っていないが
　
　
　
希望に満ちた少女の表情をみていると
　
　
　
自分も少しだけまだ会ったことも見たこともないその人物に興味が湧いた
　
　
　
　
ミコト「よーし！頑張るぞ！」