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16話 ページ18
体中が痛い
俺は死んだのだろうか
さっきまで冷たい水に押し流されて体の芯まで凍りそうに寒かったのに
今はそれどころか暖かさを感じるし
バチバチと何かが燃えているような音がする
コレは夢だろうか、ありえない話ではない
おそらく俺は寒さのあまりこんな夢、それか幻覚を見ているのだろう
それにしても夢というものは視覚的なものばかりだと思っていたが
嗅覚もあるものなんだな
まあただの思い込みとかそんな感じだろうか
やけにリアルに焦げ臭い
いや、それだけじゃない獣臭のような匂いがする
いやいやどうしてそうなる⁉
最後なのだからもっとマシな_______
白竜「⁉…ここは」
パチリと目を開けると焦げ臭い匂いも暖かさも夢ではなく現実なのだとわかった
見知らぬ天井、痛む体を我慢して起き上がると
心配そうにこちらを覗き込む瞳と目があう
目の前にいたのは
真っ白な_______
ヤギだった
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作者名：KASUMI | 作成日時：2021年1月20日 17時
