家に帰りたい6 極夜 (ページ14)

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⁇⁇ ページ14

　
　
　
「ねぇ、貴方はこの花の名前知ってる？」
　
　
　
当時の私は毒や薬になる植物ならほとんど知っていたが
　
　
　
彼女の髪と同じ浅葱色のその花の名前も花言葉も知らなかった
　
　
　
　
　
　
　
私が正直に知らないと答えると
　
　
　
「あら、意外。私この花が1番好きなの貴方ならもう知ってるんだと思ってたわ」
　

　
　
「私も自分で育てたいけど温室を研究所の側に作りたいって話したら"うちにそんな資金は無い‼︎"ってお金は私が出すのに…」
　
　
　
彼女は1番近い花に手を伸ばしながらいった
　
　
　
　
「私の"家"って貴方はどっちだと思う？」
　
　
　
研究所もそこの職員達も1人になってしまった君にとって1番の居場所であり仲間だったからね
　
　
　
「…本当に？」
　
　
　
　
君は私の正体を知りながら2人きりであそこまでいって
　
　
　
　
私にそこで初めて直接言ったんだ、もっと前の私なら君をどうしてだだろう？
　
　
　
　
間違いなく私はそのまま君の側に居続けようとはしなかった
　
　
　
　
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「花言葉はね、____________。」
　
　
　
「それとね、」
　
　
　
君は小招きをしながら地面に落ちた花を二つくっつけた
　

　
「蝶みたいでしょう？」
　
　
　
「…ふふっ。くだらないって顔をしてるわ」
　
　
　
　
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「ねぇ、貴方。私を_______」
　
　
　
あぁ私は"どうして忘れてしまったんだ"

大事な_______
　
　
　
　

大事な君を_______
　
　
　
　

　
なによりも大切な愛しい家族を
　
　

　
　
あんなもの言い訳にすぎない
　
　
　
私は
　
　
　
　
ワタシはっ_______‼︎

　
　