【イナイレ】呪いを継いだ少女の巡る物語 (ページ35)

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5話ページ35

『やっちゃったな…。』

あそこまで怒鳴るつもりはなかった。普段の私ならこんなに干渉しないでいた筈なのに、最近の私はどこかおかしいと思う。

なんて、今更遅いんだけどね。

『いたいた…ねぇ、風丸くん？』

一度堕ちたら早々戻れない。

『風丸。』

｢！…ルナか。｣

吹雪のところにいたんじゃなかったのか？と不思議そうに尋ねられた。

『さっきまでね。抜け出してきちゃった…それより、風丸はどうしてここに？』

飽くまでも何も知らないように

｢もう、無理だ。あんな奴らに勝てる筈無いよ。｣

『そっか。』

圧倒的な力の差に心が折れちゃう、なんて割とよくある。そんな人は今まで何人も見てきたし、そんな人を相手にしてきた。

｢止めないのか？｣

『止めて欲しいなら止めるけど？』

｢いや、俺は降りるよ。｣

『…一つだけ。』

｢？？｣

『君は君だよ。チームでの役割は人それぞれだ。誰かの様になろうなんて、考えてると辛くなる。』

｢…｣

そのまま、何も言わずに去っていってしまった。

『て、これじゃあまた怒られるじゃん。』

面倒臭い

『しばらく行かなくていいかな………よし！行かない！！』

一度決めたら曲げません。
私は練習ボイコットします。
だって、今行きづらいしー、こわいしー、あんな目を向けられるのも嫌だしー。

この喋り方ムカつくからもうやめるね。