8話 ページ26
ハーフタイム中、相手の強さに驚いている彼らは見ていて楽しかった。
『だっさ。』
｢ストレート…。｣
｢でも彼女達、強いよ。｣
『ンなの見てれば誰でもわかるだろ。』
｢ハイ｣
｢ま、まぐれですよマグレ。｣
『は？』
｢ひぃっ！！｣
この子いじるのハマりそう。
｢でも、点取らないと勝てないな。｣
｢ルナ…｣
そんな目で見ないでよ一之瀬…
『頑張って！』
｢ルナぁぁ…｣
崩れ落ちた
『もう1人いるじゃん大丈夫だよ。ね？』
｢うん、頑張るからちゃんと見ててね？ルナちゃん｣
呼び方変わってない！？
『ん！？』
｢(イラぁ)真面目に頼むぞ、吹雪。｣
｢嫉妬はかっこ悪いよ、青龍。｣
最近あのふたり変なところで張り合ってる気がする。
『ほら、始まるよ。』
その後、吹雪のスイッチonにより、1点を取れた。
｢ふぅ。｣
その後、一之瀬の決勝点により雷門の勝利が決まった。
んで、今彼女達の強さの秘密を教えてもらうっていうので遊園地に戻ってきたんだけど…
『こんな所で練習してたんだ…。』
｢せや。なぁ、アンタ女子なのに強いんやろ？ダーリンに聞いたで。｣
ダーリン…？
『恥ずかしー』
｢棒読みやん。やってみ？楽しいで！！｣
てな感じで頑張ってます。ちょっとゴタゴタあったりしたんだけど、私あんまそーゆーの関わりたくないタイプだからさ、みんなに任せてたんだよねー。
聞いた話じゃイプシロンから再選の申し出があったとか無かったとか。
ああ、でもちゃんと心配事は片付けるタイプよ？
｢ルナ？｣
『円堂、それに秋も。』
｢ルナちゃんも吹雪くんの事？｣
『まーね。オーバーワークすぎるなーって思ってさ。』
本当は少し違う理由だけど。
｢今日は、もう遅い。休んだ方がいいよ。｣
｢独り言？｣
『…アイツは私に任せてくれない？ちゃんと休ませるから。』
｢え、でも…｣
｢分かった。頼むぜ！｣
『ありがとう。』
話のわかる人で助かった。
さて、
『吹雪』
｢っ！なんだ、ルナちゃんか。｣
『随分ハードだね。』
｢そ、かな？でももう戻るよ。｣
『そのまえにさ、少し二人で話さない？』
確信が付ければいいけど。
｢うん、もちろん。｣
『ありがとう。じゃあ早速、教えてくれないかな？君の中にいるもうひとりの子の名前。』
どうくる？
｢気づいてたんだ…。｣
『なんとなくだけど。』
｢…俺は吹雪アツヤ。吹雪士郎の双子の弟だ。｣
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作者名：りぃん | 作成日時：2017年4月1日 1時
