【イナイレ】呪いを継いだ少女の巡る物語 (ページ22)

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4話辺見side ページ22

さて、あいつ連れていってもらったところで俺もさっさと用事済ませるかね。

｢辺見…｣

｢久しぶりだな、鬼道。あの2人の件ありがとな。｣

｢あれは…！｣

自分の勝手な判断の所為だ、とでも言いたいんだろ。どうしてこう、うちの重役は責任感強いのか…。

｢今はその話するために残ったわけじゃねぇんだ。｣

｢じゃあ、どうしたのさ？｣

…誰だこいつ？

｢うちのお嬢が世話になってるからな。その礼と、忠告だ。｣

｢忠告…？｣

なんだこのナヨナヨした色素薄い系男子は。

…同種か。いや、もっと上の…三貴神か。

｢お嬢泣かせるような事があれば俺らはどんな手を使ってでもお前らを潰す。｣

思ってたよりもドスの効いた声で俺びっくり。

｢っつー忠告だよ。そんなビビるな、とって食いやしねーから。｣

周りが思っている以上に繊細で脆いエース様。
大事で愛い人の子よ。

｢それだけだ、まぁ頑張れよ。｣

｢おう、ありがとな！｣

変な奴。それにしてもルナが外部の人間の心配をするなんてなぁ。面白いこともあるもんだな。

｢そんな顔すんなよ月読命。嫉妬心剥き出しだぜ？｣

あいつにだけ聞こえるように去り際につぶやいた。

｢黙れ朱雀っ…！｣
その後、そいつが拳を握りしめてたことを俺は知らない。