6話 ページ16
試合再開
『ごめんね、有人。』
ボールは私の下に
『皇帝ペンギン1号そして、ビーストファングと共に編み出された禁断の技。』
体への負荷は本来ならそうは変わらないが女である私にとっては本当に辛い技
でも…！
『試合をやめないって言うなら、どうしても分かってくれないなら…！』
｢まさか…やめろルナ！｣
『せめて私にも同じ辛さを感じさせてっ…』
視界が霞んでうまく前が見えなくなる。
『覚悟してね“村正”！！』
妖しいオーラを纏いながらも美しく放たれたシュート。
『あ”あ”っ！？うっぐ…』
体中に電気が走るような感覚に陥る
｢っ！！｣
誰も触れさせることなくゴールへ突き刺さった。
『は、ぁ…ゲホッゲホッ』
｢お前、何して…。｣
困惑を隠せないその技を知る佐久間と源田、鬼道。
『何して？それ、君らが言うの…？』
2人の抱えているものに比べれば、皆の感じた屈辱に比べればこんな痛み何でもないとでも言うかのように平常を保っていた。
｢佐久間にボールを渡すな！｣
｢イイコちゃんは引っ込んでな！｣
それぞれの思いをぶつけ合う試合は激しくなるばかり
そして
｢佐久間ァ！！｣
｢皇帝ペンギン…｣
｢やめろ打つな！！｣
｢1号！！｣
佐久間にボールが渡ってしまった
『くそっ(思うように体が動かない…)』
｢3発目…！｣
｢やめろおおおお！！｣
｢う、あ”あ”あ”あ”あ”！！！！｣
筋肉の限界を超え、その場に倒れこんだ。
｢佐久間！｣
『な、んで…。馬鹿じゃないの。』
｢くっうぅ…影山あああああ！！｣
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作者名：りぃん | 作成日時：2017年4月1日 1時
