【イナイレ】呪いを継いだ少女の巡る物語 (ページ11)

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1話ページ11

｢ルナ、ルナ！｣

『あっ、何？』

｢大丈夫か？顔色悪いけど。｣

『大丈夫だよ、ありがとう塔子。』

正直大丈夫じゃない。冷静でいられない

『右目、痛いな…。』

｢愛媛のコンビニ着いたんだ。みんな行ってるし、行こうよ！｣

『うん。うん？外何かやってるの？』

｢え？特に何もないと思うけど。｣

それにしては

『騒がしくない？何してるの、皆して。』

｢真・帝国の生徒だそうだ。｣

『ふーん…この人が？』

｢お前…九龍ルナか。｣

『そうだけど』

｢へぇ、そりゃ運が良かったなｧ。まさかここで会えるなんて思わなかったぜ。｣

こいつ…

『私のこと知ってるみたいな口ぶりだけど、会った事あったっけ？』

｢いや、初めましてだな。現世では！｣

現世？

｢何言ってるんだあいつ…？｣

｢現世って…｣

周りもザワザワしてる。可笑しいよ、この人。

｢ふっくく、なんだ話してねーのか。｣

｢ねぇ、そんなことより案内してくれるんでしょ？早くしてよ。｣

『吹雪？』

｢ちっ、まぁあいい。案内してやるよ真・帝国学園へ。｣

それは地獄への案内に思えた。この先に起きることが自分の身に深く関わるなんて思わないし思いたくもなかった。私の生い立ちがこんなにも、深い意味を持っていたなんて誰が考えつくのだろう。