四、 ページ5
「めんどくさくねぇから」
「俺はAじゃねぇから全部気持ちをわかってやることは出来ねぇかもしんない」
「けど、聞くことはできるべ？」
『、、、』
「そんな顔すんな、」
と何故か樹の方が苦しそうに雑に頭を撫でる
「誰もめんどくせぇって思わない、迷惑だとか思わないから」
「一人で溜め込んで苦しくなって良くねぇ方向ばっかりに考えんのはやめて」
「俺でもいいし、風磨とか中島でもいい誰でもいいからちゃんと呼べ」
『樹ってさ、、、、意外と熱い男だよね』
「お前さぁ」
『ちがっ、揶揄ってるんじゃなくて』
「、？」
『ちゃんと呼べって言ってくれたのが嬉しかったの』
『いやさ？私はこんな性格だから素直に甘えるとか頼るとかそういうのは、、、うん、きっと無理』
「無理」
『うん、無理。けど、一人じゃないって思うとちょっとはマシだし楽かな、、』
「相変わらず素直じゃねぇなぁ」
なんでよ、なんであんたがさっきから苦しそうな顔すんの？
別にいいじゃん、ほっとけば
所詮、ただの同期だよ
「あぁーもう！心配なんです！」
『！！』
「俺ら同期じゃん？」
『うん』
「だから、メンバーと一緒で他の奴らより心配になるし気になるんだよ」
「何かあったらやだなって思うんだよ」
『、、、』
「無理に頼れとは言わない、お前の性格上無理なんだろ？」
『いやぁ、まぁ』
「だから、爆発する前に誰かに愚痴でも弱音でもちゃんと吐け」
「そんなことでお前を嫌う奴なんていねぇから」
愚痴でも弱音でも吐け、、、、か。
誰かに素直になってもいいのかな。
ずっと一人で頑張らなくちゃって思ってたけど、
一人じゃないのかな？
『私さ、めっちゃネガティブなんだよね』
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作者名：カ | 作成日時：2023年1月19日 3時
