【BTS】彼氏面大会って言ったよね？！

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ナムジュンヒョンからは『俺とお付き合いしてるから諦めてくれって適当にあしらっておけ』とアドバイスされたが一応御遠慮しといた。


いやだって万が一にも誤解が生じたらやだし。


そういうの嘘でも言うの気が引けるし。


ナムジュンヒョンの部屋を出た後暇になった私は、特にこれいった趣味もないのでスマホを手に取った。


ボスンと共用ソファに背をもたれかけて座る。


…この前精神がアレになって吐いたから見ないようにしてたけど、やっぱカメラにジョングクとテヒョニヒョンと私がわちゃついてるのを撮られたのが気になってしょうがない。


ちょっとだけちょっとだけ。


ほんの先っちょだけ先っちょ。


大丈夫、何書かれてあっても平常心保てる強メンタル持ってる。


気にしなければ大丈夫。 ちょっと様子見るだけ。


そう頭の中で念じながらスマホでアンチ掲示板を検索しようとすると突然手からスマホが消えた。


誰かの手が上からにゅっと出てきてスマホを取って行ったのだ。


上を見ると少し不機嫌そうなユンギヒョンが私を見下ろしていた。


うわ目がめっちゃ怖。


YG｢俺らに否定的な掲示板は見たら？｣


｢…ダメ｣


YG｢よろしい｣


暫くこれ没収ね、とスマホをユンギヒョンは自分のポッケに入れる。


｢え〜なんでスマホごと取るんですか〜返してくださいよそういうサイトもう見ませんからぁ〜｣


YG｢猫撫で声出してもダメ。 今見なくても時間が経ったら見る可能性があるからな、没収だ。｣


そんな事言われたって、外に楽に出れない私のオフの過ごし方は基本インドアだし、世界を股に掛けるBTSに休日は貴重だから時間を取られる趣味なんて持てない。


だから大体スマホで動画見たりファンのコメント見たりする。


そのスマホすら取られたら、私にはやる事がなくなるのだ。


なんとか返して貰えないかなあと思考を巡らせていると、先程のナムジュンヒョンとの会話を思い出してハッと閃いた。


｢ねぇお願い、…ユンギオッパ。｣


私がこう言った瞬間ユンギヒョンはスンッと真顔になった。


え、怖。さっきより怖。


オッパって呼ぶと可愛いって言ってたから可愛くオネダリすればユンギヒョンは返してくれるかと面白半分で思ったけど、間違いだったのか？


と思うとユンギヒョンは真顔のまま何でと聞いてきた。


だから目が怖いって！





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