優しすぎるから ページ4
『A………………』
「………………っ、…なに？どうしたの？」
『いや、Aって子おったなーって、』
「私と名前一緒なんや、」
『そうそう、可愛くてなー？いっつもニコニコしてんねん、
もうオレの癒し、wwwwwまぁ、曖昧にしか覚えとらんけど、』
なんて、いつもみたいな笑顔で言わんでや、
なにいきなり、ほんまにおかしいんとちゃうん？
『今頃何してるんかな？笑顔でおるんかな？』
「さぁね、…………」
『オレな、こんな病気になってAのことも忘れると思ったら
怖なってん、……でも、Aは変わらない笑顔で逃げたオレを探し出してくれた。
責めることもなく、ただ、優しく、』
逃げたオレを探し出してくれた？
ホンマやで、探すのにどれだけ苦労したと思ってん、
責めることもなく？
あまりにも呆れすぎて言葉がでなかっただけ、
優しい？
私は優しくない、シゲの方が優しいやん、
ほら私はこうやって言い訳ばっかして、シゲがいっている私は
私やないって決めつけるようなやつやで？
ほら、こんな私、優しくない、
シゲの方がよっぽどか優しい。
『そんな人で、オレの大切な人やから、幸せになってほしいねんな。』
「…………そっか………」
シゲが言っとる私は、ほんまの私やない。
ほんまの私は、弱虫で、自分の事でいっぱいで、
無責任なやつやで、
そんなやつが、幸せに、元気に優々と、生きてる世界なのに
何でシゲみたいなヤツがこんな目に遭わんとアカンの？
『どうしたん？』
「えっ？………」
すらりと伸びてきたシゲの手は
私の頬に触れて優しく指で涙をぬぐった。
『泣いとる。』
「……………っ、……………」
泣いとるよ、……………私だって泣きた ない。
シゲがいつもとちゃうような事するせいや、
シゲがそんなことになったせいや、
シゲが…………………優しすぎるから、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 144人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小瀧あや - はじめまして！『大丈夫の合図』大好きです！めちゃくちゃ面白いです！！続きがすごく気になります！！更新頑張ってください！！ずっと応援してます！ (2019年2月25日 17時) (
レス) id: 9d8f0fb8f4 (このIDを非表示/違反報告)
華連(プロフ) - ポムポムさん» ありがとうございます 。Twitterからわざわざ飛んでいただけて嬉しいです！ 応援してくださると嬉しいです！ (2019年2月14日 21時) (レス) id: e2261ab718 (このIDを非表示/違反報告)
ポムポム - はじめまして！Twitterから来ました！すごくすごく大好きな作品です。応援してます！ (2019年2月14日 17時) (レス) id: 3a55ec88ab (このIDを非表示/違反報告)
華連(プロフ) - aya kaさん» ありがとうございます コメント感謝しかありません更新頑張られせていただきます。ありがたすぎて頭が上がりません……。 (2019年2月10日 21時) (レス) id: e2261ab718 (このIDを非表示/違反報告)
aya ka(プロフ) - こんなに涙が溢れた小説は初めてです、、！更新頑張ってください！ (2019年2月10日 10時) (レス) id: fd40078a51 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：華連 | 作成日時：2018年12月12日 16時
