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「野坂さん、話があります。」
「お前達、なぜここにいる!勝手に動いて良いと思っているのか!」
「いいよ、話を聞こう」
私は影で聞く
「俺たち…アレスの天秤を抜けたいんです」
「ほぉー」
「俺たち、まともなサッカーをやりたいんです。」
「今がまともじゃないとでも…?」
『まともじゃないわよ。どこがまともなの。』
「なに?夢香はどっち側?」
『私は、悠馬に協力するって言ったわ。でも、今のサッカーはまともじゃないって言っているのよ』
「アレスに縛られた勝つためのサッカー…確かにアレスはこんなにも俺たちを強くしてくれました。だけど…」
「他のチームを見るたびに胸が苦しくなるんです。何にも縛られずに走り回りたい。ボールを蹴りたい。そう思うんです!」
「くだらない…。」
『本当にそうかい?悠馬だって気づいているはずよ。』
「わかった…。考えとく。」
「夢香さんありがとうございます。」
『別にだわ。なんでも…私が思ったことを言っただけよ。じゃ』
「君の目的はなんだい?」
野坂が話しかけてきた
『私は…アレスを潰す。これでラスト。死ぬぐらいまで本気をだせば大人は文句言わない。』
『私も悠馬もアレスを潰すと思っているんだろ?次の試合が終れば何事もおわるんだ。』
「僕の心も読んでいるみたいだね。そう。僕も自由なサッカーやってみたくてね」
『私も。雷門見ていたらそう感じるの。あ、私達で試合を公平にしない?』
「僕らのデータを渡すと?」
『そゆこと。』
「それは名案。明後日いくよ」
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作者名:花恋 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/nove/madok
作成日時:2019年3月3日 8時