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私は練習が始まる前に一度、市立総合病院へ向った。
そして、色々な検査をした。もうすぐ始める始まるフットボールフロンティアに参加する為に。
先生に呼ばれ話を聞く。
「脳腫瘍は小さくはなってませんし大きくもなってません。安心してフットボールフロンティアに参加できます…が、大会が終わったら必ず、摘出手術をしてください。我々も1人の人間、助かる命は助けたいですから。約束してくれませんか?」
『私もそのつもりです。ありがとうございました。」
「いつ、強烈な頭痛してくるかわからないですからね。気をつけてください。」
「わかりました。失礼しました。」
私は部屋を出る。
これから何しようか。なんて考えてる暇じゃないよね。私はまず、元アレスクラスターの宮野茜さんの元へ向ってみるか。
確か、3階…
ナースステーションで書かなくてはならないのか。
名前 患者 目的
灰崎 凌兵 宮野 茜 お見舞い
近藤 凛汰 貝 瞳 お見舞い
逢坂 夢香 宮野 茜 お見舞い
ざっと、こんな所か。幼少期から字など綺麗に書く練習はしているから、自信もって書くことができる。
私の前に宮野さんのお見舞いに来ている人がいる。灰崎くんか。
病室を覗いてみても誰も居ない。
『茜さん、初めまして。こんにちは。私は、最高アレスクラスターの逢坂夢香です。』
「……」
『貴方が薬の副作用で、感情を失ったことは聞いていますよ。』
「……」
宮野はなにも答えない。
テレビ台にクマさんが乗っていた。灰崎君が持ってきたのかな?
まだ、回復はしていないみたいだね。
2年前に感情をなくし、そのまま病院通い。
『今日はこの所で帰るわね。じゃ、またね。』
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作者名:花恋 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/nove/madok
作成日時:2019年3月3日 8時