お勉強 ko-chan ページ11
あなたはこうちゃんより1個下の彼女さんです。(催眠術口調)
side:you
今私はとある試験に合格するため彼氏の家で勉強中なのだ。
それが何とも難しいのである!!
1回叫んで頭をすっきりさせるか…?
うん、そうしよう。
『あああああああああああああぁぁぁ』
「な、なに!?」
こうちゃん驚いてる。へへ、やってやったぜ。
…てか。
叫んだらスッキリすると思ったのに、全然スッキリしない。
これはただ声を枯らしただけだな。うん。
やってしまった☆
「え、A?どしたん?」
『こうちゃん、あかんよ。これはホントにあかん。』
自分でも意味わからないことを言っているのは分かっている。
ただ、私の心境をそのまま言葉に表したらこうなるだけだ。
分かってくれ。
「わかんないの?じゃあ先輩である僕がねっ!教えてあげるよ!」
いつもより数倍テンションが高いこうちゃんが参考書を覗き込む。
いや、きっと分かんないよ?
だってこれ、専門分野だよ?
これで教えられたら悔しい。私の方が専門的に学んでるんだもん。
謎のモヤモヤ感を頭に抱きつつこうちゃんの顔をチラッと見る。
…何この顔。
分からないってのが見え見え。
もはや顔芸でしょ。
これは…煽った方が面白い。
瞬時にそう悟った私は口を開く。
『あっれぇ?こうちゃん、分かんないの??』
「はぁ?仕方ないじゃん!やったことないもん!」
こうなってしまうと2人ともぎゃーぎゃー騒ぐ。
私もこうちゃんもまだまだ子供なんだよ。
「Aに馬鹿にされてムカついたから一緒にそれ勉強する。」
『…え?』
どうしてこの状況で一緒に勉強する、という結論に至るのか。
あ、もしかしてあれ?
賢い人特有のわかんないことあったら追求するやつ?
そうか。忘れてた。
こうちゃんってポンコツだけど東大じゃん。
よし、頼れるもんは頼ろう。
『よし分かった。こうちゃん、やろう。私を試験合格に導いて?』
「は、何それ。Aだったら人に頼んなくても頑張れるでしょ?」
…は。
突然過ぎて硬直してしまった。
頑張れるでしょ、とかサラッと言われたらさ、女はみんな落ちるよ?
「え、なに急に固まってんの」
『こうちゃん…好き。』
「あ、え?俺も好き」
よし、ちゃんとこうちゃんに告白したし(もう付き合ってます)
勉強がんばるぞ。
この世の女性たち?
やっぱり彼氏はいた方がいいよ☆
(こんなうざい終わり方しましたが主には彼氏いません。何なら最近振られました。)
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作者名:Karen | 作成日時:2020年4月4日 2時