【QK】怖がらないで【ymmt】

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戦いってなんだよ。
秀才って感じの印象だったけど、おバカな面もある。こんなキャラが大学内にいたなんて。
そんなことを考えながら買っていただいたフラペチーノを飲む。


ｳﾞｰｳﾞｰ


突然机が振動しはじめる。
電話か。
彼の携帯みたいだ。


｢ごめん、ここで出ていいかな。｣

『あ、はい。どうぞ。』


山本さんがペコッとこちらに頭を下げて電話に出る。横顔綺麗だな、すてき。

…何考えてんだろ私。



｢え？今からですか？今外せない用事が。｣

｢デートでは、ないですけど。｣

｢小鳥遊さん、です。今日会いました。｣



小鳥遊さん、今日会いました？
もしかしなくても私の話してない？
なんで電話で私の名前が出るの？
あ、私を知ってるっていう、山本さんの知り合い？
それならありえる。


｢はい。ではまた｣


電話が終わったのだろう。
彼がスマートフォンを机に置く。



｢あ、ごめんね。ねぇ、LINE交換しない？｣


急に言われたもんだから焦る。
友達なんて作れない。
私がそんな軽々しくなっていいものじゃない。
私は、人 殺 しなんだから。


｢…Aちゃんさ、僕の事、怖がってる？｣


そう言われ顔を上げる。
そこには悲しそうな顔をした山本さんがいて。
また、人を傷つけてしまった、と思った。


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あの後、結局連絡先を交換してしまった。
あんな意地を張っていたのに私は何も変われてない。
家に帰って来てから連絡先を交換した事を後悔する。
はぁ、彼のためにも、断らなきゃいけなかったのに。

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