報告した。 ページ10
煉獄家へ今日も稽古をつけてもらいに
『...あ』
「よもや」
行こうとしたらばったり会いました
「はははっ!迎えに行こうと思ったらここで会うとはな!さあ、行こうか!」
『んぇ、手...』
「いいだろう?俺たちはもう恋仲だ!」
...そうではなくて。他の数名の隊士にガン見されてます!
さらに煉獄さんの恋仲発言で口に手を当て目をひん剥いてる隊士もいます!
煉獄家へ着くと、いつもは庭の方へすぐ行くのだが、今日は屋敷の中へと通された
「宇髄から聞いたぞ!階級が上がったと!」
『あーはい、上がったっぽいですね!』
「うむ!とてもめでたい!そしてだな、鬼をもう50体近く狩っているとも!」
『そうですね、いつ甲になったのかわかんないですけど...前の宇髄さんとの合同任務でめちゃくちゃ斬りましたね!』
煉獄さんは嬉しそうに、しかし寂しそうにも見える表情を浮かべた
「Aのことだ、柱になったとしてもまだ俺とは釣り合わないと言うのだろう?」
その表情を見ると揺らいでしまう
煉獄さんに釣り合うようにと努力を続けているけれど...
結局は煉獄さんに寂しい思いをさせているのではないか
独りよがりなのではないかと
「Aがいいと言うまで俺は待つ。だが、不甲斐ないこと...」
『...っ杏寿郎さん!』
杏寿郎さんに嫌われたくなくて
似合う女になりたくて、釣り合う女になりたくて、もっと好かれたかった
『私は大馬鹿者ですね...努力だと言って杏寿郎さんに寂しい思いをさせてしまって』
「A...」
小さく名前を呼ばれたと思うと、後ろから暖かい、大好きな温もりに包まれた。
「やっと、名前を呼んでくれたな」
いつもと違う、落ち着いた声だった。
嬉しそうでもあった
「俺からすればもうとっくにAは素敵な女性だ。強く優しく愛らしい人だ。
俺の自慢の存在だ。
どうか、自分を認めてあげて欲しい」
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作者名:Ka:ran | 作成日時:2020年12月30日 0時