最終列車。【煉獄杏寿郎】

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すっかり月が浮かんだ空とそして
隣では煉獄さんが運転している。

月と太陽ここにあり。という感じだろうか。


月に照らされる太陽？？
それもまたとても綺麗で、私はチラッと見ては前向いてを繰り返していた。

いつ見ても外見のタイプがバッチリ当てはまっているのだ。
性格とかはまだ知らないところもあるだろうが
明朗快活なのは個人的にかなり好き。

声が大きいのも『素敵っ』なんて思うのは彼だからこそなのだろうか？
…いやきっとそうだ。
彼じゃなければ鬱陶しいかもしれない。


やっぱり恋だ。何度も自覚し直してる。

｢ここら辺は店が沢山ある！
君の好きな場所へ行こう！何か食べたいものはあるか？｣
『食べたいもの…特にはない、ですかね』

その答えは人を困らせる答え。
それは知ってるけれども本当に食べるものはなんでも良くて。
赤信号で止まると煉獄さんは｢ふむ…｣と顎に手を当てる。

その仕草だけで流行りの"インスタ映え"とやらになりそうな人は本当に実在したのか。

この人絶対モテるよな。
少ししょげる心は奥に仕舞った。

だって恋はしてしまったけど
前に"諦めた"のだから。


あぁ、どうなんだろうか。
諦めた心と叶えたい心がせめぎ合っていた。

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