最終列車。【煉獄杏寿郎】

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祖母はそれから2日後に息を引き取った。
それはそれは安らかな死であった。

それからは忙しく、通夜に葬式に、と久しぶりに恋愛のことなんて考えない日を過ごした。
その後は
教員免許は取ったから、春は無理だろうから次、秋の求人を目指せば大丈夫。
欲を言うなら煉獄さんのいる、キメツ学園の求人に受験出来れば…なんて就職の事を考えていた。



「ねぇ、就職東京まで行かなくていいんじゃない？」

それは突然母から言われたことだった。
確かに田舎でもこの辺にもちゃんと学校はある。
母はきっと、私がもう少し近くで働いたが安心なのだろう。

「東京じゃなくたって、もう少し近いとこがあるじゃない…Aが東京まで行きたい理由はなに？」

私が前に上京した時は単なる都会への憧れ。
でも、今は…。

今東京へ戻りたい理由は煉獄さんだ。
けども、叶えられる自信はない。

「…ごめん、考えさせて」

母に理由は言えなかった。
叶う未来が見えない恋の為に、母に心配させてまで東京へ？
今はその答えも出せなかった。

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