最終列車。【煉獄杏寿郎】

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いつもの憂鬱な朝。

今日はそれに不思議な気分も混ざっていた。


夢だ。月一くらいの頻度で見る夢。

いつもの列車を見送ってその後泣いてる夢。


でも今日は少し違った。
泣いてる時、『また行こうって…言ったじゃない…』なんて自分が言っていたのだ。
寝る前に考えてたことがいつもの夢を少し変えたのか…？

…まあ、そんなこと考えてもしょうがない。
夢は夢だ

なんとか思考を振り切って支度を済ませて大学へと向かう。


｢あれ？昨日あんなにハッピーって感じだったのに…
何かあった？｣

そう聞いてくるのは親友。
人の様子の違いにもすぐ気づくところ
そこもモテポイントなのかな〜なんて思いながら

『何も無いよ？ただ見た夢を引きずってるだけ！』
｢そう…？ならいいけど…｣

と言いながらも何か考え込む素振り。
そして一瞬で何か焦ったような表情に変わり

｢待って、私のせいじゃない…！？
Aが嫌な顔しないからって何も考えずに…｣
『違う！違うから大丈夫だって』
｢合コンだってそうよ、ほら、普段も…
よし、男共にはもっかい言っとくよ！Aを伝書鳩にするな、なんかあるなら真正面から来い！ってね…いつもよりもキツく言っとくから！｣
『べつにそれが原因じゃないけど…ありがたい』

なんとか納得して貰い、1度別れてそれぞれの講義へと向かった。

次に会ったのはお昼休み。

｢色々考えたんだけど…
好きな人出来たんじゃない？｣
『…へ！？』

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