検索窓
今日:8 hit、昨日:5 hit、合計:38,903 hit

成長 ページ47

子供の成長は早い。

ついこの間までは小学生だった気がするのだけれども
星弥はキメツ学園中等部3学年。
実空は受験生。目指すはキメツ学園

「俺キメツ学園入んなければよかったぁぁ」
『でも今の友達とは楽しいでしょ?』
「そうだけど...
あの時は馬鹿だった。お父さんが先生だからってキメツ学園選んでさ。今はお父さんが先生だってのに後悔してる」
「なんで嫌なの?そんなこと言わないでよ
私キメツ学園入りたくて受験すんのに」
「だって、学校では先生って呼んで敬語使うんだぜ?嫌に決まってんだろ...」

その言葉を聞いて思い出す。
玄弥くんが学校で実弥さんのことを兄貴やら兄ちゃんとやら呼んで怒られていたっけなぁ
そんな事を思い出して苦笑いすると

「ほらお母さんも心当たりあるっぽいし...」
『そんな嫌なら今からしっかり勉強して行きたい学校見つけて行きなさい。探すのも何も私は手伝わないからね』
「勉強めんどくさいから高校もキメツ学園通うけどさぁ...」

実弥さん似の髪色、髪型の頭をクシャッと掻けばその仕草は完全に実弥さんそのもので

「お兄ちゃんパパみたいでなんかムカつく」
「あ?仕方ねぇだろ...髪色はお父さんの遺伝だし。見た目は誤魔化せないし、数学教師が父親だなんて隠せねぇなー」
『大丈夫よ、そもそも苗字が不死川の時点で隠せないから。』
「それ大丈夫じゃないから」

そんな話をしながら、いつ帰って来るかな〜なんて実弥さんに連絡。
返信が返ってくれば

「その顔お父さんとやり取りしてる顔だ
うぜー」
『なーに夫とやり取りして幸せだって思っちゃダメ?』
「あーあー子供がいてもラブラブで何よりですよー。この夫婦なんなの」
『星弥と実空の両親。』
「お父さんに限っては目の前でキスしてねぇんだからいいだろとか言うし」
『あらやだ、実弥さんそんなこと言ってたの?』
「あーもう一生やってろ!!部屋篭もる!」
「なんでそんな怒るんだろ」
『んー、これについては思春期かしら?』



「ただいまァ」
「…げ」
「パパおかえり〜」
「星弥どうしたんだァ?」
『よくあることよ、大丈夫大丈夫』
「〜っっママとパパのせいだから!!」

急に戻った呼び方。
星弥が部屋のドアをバタンと勢いよく閉めたのを見て
静かに3人、笑っていたのであった。

これからも→←子供達



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
102人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みからん。(プロフ) - 奏海さん» 奏海ちゃんありがとおおお!めちゃくちゃ嬉しいっ! (2021年4月3日 22時) (レス) id: 3c762f9a68 (このIDを非表示/違反報告)
奏海(プロフ) - みかんちゃん!早速読みに来たよ〜!!!めちゃ面白い。。続き楽しみに待ってるね! (2021年4月3日 19時) (レス) id: d291d10447 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Ka:ran | 作成日時:2021年4月3日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。