Wish apon a starー星頼みー【不死川実弥】

幸せの絶頂 ページ39

交際1年。同棲を始めた。

｢家に帰ったらAがいるとか最高だろうなァ｣
と、ふと思った事を口にしたことがきっかけで話が進められ、同棲を始めた。

場所はなるべくAが大学に通いやすい場所。
今年とあと1年Aは大学生。
俺は自分の車があるから大丈夫だと、キメツ学園からは少し離れるがその場所に決めた。


『実弥さんおかえりなさい！！
ご飯にする？お風呂にする？』
｢飯食って風呂入ってお前｣
『また勝手に選択肢の中に私入れてる...』


まさかこんな会話がここまで幸せだとは
憧れもしなかった俺がこんなに家に帰るのが楽しみになるとは
Aに出会う前の俺には考えられねぇだろうな。


『実弥さんお願い、シャツ着てください...
寝れません』
｢そろそろ上半身くらい慣れて欲しいんだがなァ...｣
『実弥さんの体が逞しいのがいけないんですよ...』
｢...煽ってんのかァ？｣
『大真面目です！！』


ーお前は大真面目でも俺にとっては煽りなんだわァ。


まあそんなこと言える訳もなく。
Aも明日は学校。無理させちゃいけねぇ。
要望通りにシャツを着て、己の欲を堪えるように強く抱き締める。


そこに沸くのは我慢。いやそれも間違ってはいねぇ。けどそれよりも愛しい。ただひたすらに。

すぐに俺の腕の中で寝息を立て始めたAに
｢早く大学卒業してくれやァ｣
なんて言うのも眠る前のルーティンの仲間入りを果たしたようなもんだ。

結婚は大学卒業してからだなんて自分の中で密かに決めていたもの
正直ぶち壊しちまいてェ...

受け入れ難い幸せ→←仲間

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す