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次は刀鍛冶という所が上弦2体に襲われ、
甘露寺さん、時透さん、玄弥さん、炭治郎さんが討伐に成功したのだという。
それから数日後か、

「行ってくらァ。
星弥ァ、いい子にしてんだぞォ?」
「あーあっ!」
『行ってらっしゃい実弥さん、』

実弥さんが柱合会議に出かけた。
星弥は呼びかけると反応するようになった。
自分の名前も覚えたようだった。

意味は分からずだとは思うが
「かぁか」「とぉと」と言うようになった。
実弥さんも煉獄さんも揃って
成長が少し早いと言っていた。


その日実弥さんが帰ってきた時。

「もうすぐ大きな戦いが始まるらしい」

ものすごく真剣な表情だった。

「今から話すことよく聞いてくれ。」

その大きな戦いは恐らく鬼の始祖との戦いであること。
鬼が絶えるか絶えないかの戦い。最後の戦いになるかもしれない、大事な戦いだということ。
そのために、柱稽古というものが行われ、
一般隊士達がこの屋敷にも来るということ。
そして

「その大きな戦いでは痣ってのが重要になるらしい。
でもその痣ってのを出すと例外なく25歳までに死ぬ」
『...25歳......』
「鬼が居なくなって、俺が生き残れたとしても
あと4年の命ってことだ。」
『4年...』

つまり...。
実弥さんは星弥の成長を見届けられないかもしれないということ。

「Aはそれでも俺と一緒にいてくれるかァ?」

私の答えはとっくに決まっていた

『当たり前じゃないですか。
死ぬまで一緒です。これでも覚悟はあるつもりですよ』
「そうかァ。良かった。」

そう言って実弥さんは静かに涙を流した


そして始まった柱稽古。
屋敷には隠の方達も出入りしていた。


「オイオイやる気あんのかゴラァ!!!」
「ひぃぃっ」
「逃げるなァァァ!!」


庭からは実弥さんの怒号、木刀のぶつかる音、隊士達の悲鳴や倒れていく音がしている。



星弥は、実弥さんの怒号が聞こえても隊士の悲鳴が聞こえても全く泣かないということで、
実弥さんも遠慮なく出来ている。


稽古も静まる夜には3人で寄り添い合う。


『皆さんの努力が実を結びますように....』


窓から星を見上げて、願い事を呟くのも、
頻度が多くなった。

その度に実弥さんは微笑み、私と星弥を包み込む。

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みからん。(プロフ) - 奏海さん» 奏海ちゃんありがとおおお!めちゃくちゃ嬉しいっ! (2021年4月3日 22時) (レス) id: 3c762f9a68 (このIDを非表示/違反報告)
奏海(プロフ) - みかんちゃん!早速読みに来たよ〜!!!めちゃ面白い。。続き楽しみに待ってるね! (2021年4月3日 19時) (レス) id: d291d10447 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ka:ran | 作成日時:2021年4月3日 15時

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