挨拶した。 ページ6
『え...炎柱様、おはようございます!』
「うむ!おはよう!この時間に会うのは珍しいな!A少女!」
炎柱様が少し遠くに見えたので、挨拶するために走って駆け寄り、できる限り明るく自分から挨拶して見せた。
すると炎柱様も満点な笑顔で返してくれたので
『今日はいい日だ...』なんて心の中で思ったり。
『では、私はこのまま走ってくるので!失礼します!』
「うむ!朝から鍛錬とは感心感心!頑張ってこい!」
これは褒められたってことでいいのかな。
自分の中で勝手に喜んで、走るのが楽しくなった。
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ー煉獄sideー
A少女が鍛錬に勤しみ、走る姿を見送り、俺は屋敷へと歩き出した
「雪の呼吸を使う子が炎柱様に好意寄せてるって」
「知ってる知ってる。あの子だろ?急に変わったよな。」
「だよな、なんか表情が明るくなったし」
「俺あいつが鍛錬するとこ見たこと無かったのに、最近毎日見るんだよな」
雪の呼吸を使う子ということは恐らくA少女のことだろう。
急に変わったという話らしい。俺はよく分からなかったが、簡単に言うと表情や振る舞い、鍛錬意欲などが変わったのだという。
「やっぱり炎柱様がきっかけなんじゃないか?」
...俺がきっかけ?どういう事だ
「やっぱり好きになったから、少しでも釣り合うようにみたいな...?」
「あれだよな。変わったのって確か、炎柱様との合同任務後だよな?」
「多分間違いねぇな」
...A少女が俺の事を好いている?
だから俺と釣り合うようになるために努力をしているというのか...?
もしそれが本当のことであるならば
恋愛とはそれほどに人に力を与えてくれるものなのだろうか。
実に興味深い。
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作者名:Ka:ran | 作成日時:2020年12月26日 16時