鬼ごっこの末掴んだ幸せ【不死川実弥】 (ページ21)

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祝言ページ21

祝言は小さく開かれた。
隣にいるのは袴姿の実弥。

いつもと違う印象で、普段以上にかっこよく見える私の旦那になる人。

『白無垢見たいって言ったの実弥じゃん。
全然見てくんねーじゃんか』
｢いや...綺麗過ぎて見れねェ...｣
『なに、今日限りだぞこの姿』

この場でも私はいつも通りだ。

｢なんか信じられねェな、Aが嫁になんの｣
『私もだわ。実弥が私の旦那になるって』
｢不死川A...だなァ...｣
『違和感しかなくね？』
｢...そのうち慣れるだろォ｣

祝言が始まり、今は三献の儀。

お神酒を3度飲み交わし過去、現在、未来を結び、今後将来を誓う
『死ぬまで一緒だね』
｢あぁ、そうだなァ｣

どうせ死ぬなら一緒がいい
私は実弥が死ぬのは耐えられないし
実弥を悲しませるのも嫌だし

誓詞朗読。緊張
｢この度、私(わたくし)不死川実弥、そして不死川A。晴れて夫婦となることが出来ました。

ーーー

互いに鬼殺隊という、死と隣り合わせの仕事の中でも支え合い、一生愛し合うと誓います｣

なんか冨岡泣いてんだけど。親か？

その後の儀式も終了。
祝宴に突入した。

｢姉さん綺麗だよおおおお｣
『うっさいわねえ善逸、大人しくしろや』
｢姉さん綺麗なのに言葉で台無しだよ！？｣
『元々でしょうが』

しょうがないだろ、取り繕ってたらそのままこびりついてしまった性格と口の悪さだ
ここでも隠す気ないし

｢袴姿の不死川さん！かっこいいわぁ！！白無垢のAちゃんもとっても綺麗よ！！幸せね！！｣
『やっぱり蜜璃ちゃん天使すぎるぜ
目の保養。最高。可愛い。可愛すぎてしんどい』
｢やだぁ！言い過ぎよ！！｣

言い過ぎじゃないよ。ほんとに可愛すぎるんだもんこの子

『実弥見てよ、冨岡号泣してる』
｢いやなんでだァ...｣

冨岡ーー。新郎新婦どっちも両親いねーけどよ。両親もびっくりな泣きっぷりだぞ。
葬式じゃねーんだわここ。

｢煉獄はこっちより料理に集中してるしよォ...｣
『うーん。料理を楽しみに来たんかなあの男。目的間違ってるぞ出直してこい煉獄。』

そうだ、玄弥と話そ

『実弥ー玄弥呼ぶね？私話したいんよ』
｢好きにしろォ｣
『玄弥くーん、おいで〜』

かわいい。可愛く見える。うん。