求婚鬼ごっこ【柱】 (ページ8)

今日:4 hit、昨日:36 hit、合計:126,914 hit

鬼ごっこ7 ページ8

『せんせー...久しぶりですぅ...』

せんせーに色々話に来た。まあ逃げるついででもあったのだが。

『んで、なぜか柱の男性陣7人中5人から求婚を迫られ追いかけられてるっていうもうおかしなことになってるんですよおお...女性陣も助けてくれないし...善逸は転びそうになった時抱えて助けてくれたと思って神って褒めたらそのまま落としてきたし、もうどうなってるんですかね！？せんせー！何度も断ってるんですが』
｢...それは困ったことになっておるな｣

せんせー...ずっと笑顔じゃないすか。
私が来たことに喜んでるのは分かりますが
うん。これは真面目な相談。

｢わしに言えることは何も無い。頑張るがいい｣
『...いやぁぁぁぁぁぁあ』

トボトボとせんせーの屋敷を後にしようとすると

｢やはりここにいたか。Aは｣

背筋が凍った。

『伊黒さぁぁぁ！？』

伊黒さんは乗り気では無かったから少し油断していたがこの人本気だ。え、なぜ。本気の走りしてるよ

『まってまって！？伊黒さんは求婚してきてないよね！？あれ！？』
｢勘違いするな。俺は最初こそくだらないと思い乗り気では無かったがこういう鍛錬だと思えばやるしかないと思った。だいたいお前のどこがいいのかさっぱりわからない。なぜ皆揃ってお前を嫁にしたいのか気持ちがさっぱりわからん。お前を嫁にするなら甘露寺...｣
『あーわかったってええ！もう！！わかったから！！私のこと嫁にしたい気持ちがわかんないのは同じだけどいざそう言われるとまじで不快！！！心外！！！』

あーこの人に捕まってもなんもないと思うけど
走ってる背後からネチネチ声が聞こえてめんどくせぇ！！違う意味で早く撒きたい！！！

｢俺も本気になるために他の奴らに協力しようと...｣
『そーーれはまじでやめてくだせぇ！！お願いしやす！！まじで！！私は結婚したくなくて必死なのよ！？わかる！？独り身でいたいのよ！！わかります！？旦那も子もいらねぇ！！一人で気ままに！！』
｢だいたいお前は言葉も口調も仕草も声も女性と思えない。｣
『あ"ーーー傷つく！！いくら恋愛関係ねえ！結婚？絶対やだ！とか言っててもそれは傷つくぜ伊黒の兄貴！』
｢その呼び方やめろ。｣
『じゃあ追いかけるのやめろ！！！』

｢カァ！カァ！任務！｣
と伊黒さんの鴉。

『伊黒さん任務行ってらぁ』
と満面の笑みで言うと舌打ちが聞こえた。それと思いっきし睨まれた。
多分気のせい。

私は安心しつつ警戒しながら帰路に着いた。