求婚鬼ごっこ【柱】

鬼ごっこ2 ページ3

何とか買えたお昼ご飯。

おにぎり。木の上で頬張ってます。
ほっと一息、最高！！！

『おにぎりってこんな美味しかったっけ』

美味しさかみしめてる時によからぬ気配

『......冨岡さぁぁあ！？！？』
｢待て、A、話をしよう｣
『いやいやいや！捕まえる気でしょうあんた！？』
｢俺の嫁になってくれ｣
『言葉足らずどこいった！？まって！！ってか至福のひととき邪魔すんな！！！嫁にはならん！』
｢なぜだ｣
『私は独り身がいいのおおおお！』

冨岡さんも速い速い。
不死川さんのように殺気はないからまだいいが
冨岡さんのように無表情で追いかけられるのもなかなか怖い。

『やぁぁぁだぁぁぁぁぁぁ！！！えっ待っておにぎり落としたんだけど！？許さん！！私のおにぎりぃぃぃい！』
｢これ食うか｣
『えっいいの！？』

私は引っかからないぞ
冨岡さんが差し出すおにぎりに近づいたりなんかしない。

｢受け取れ｣

なんと、冨岡さんは私に向かっておにぎりを投げた

『ぎぇっ...冨岡ぁぁぁぁ！！！』

私の右頬におにぎりが見事ヒット！！
私も冨岡さんもおにぎりを1つ無駄にした。

｢すまない。｣
『おにぎりいいいい！冨岡ぁぁぁ！万死に値するうううううう！！！』

万死に値すると言いながら全速力でその言葉をかけた相手から逃げる私。
もう何が何だかわかんないね！

｢幸せにする。嫁になってくれ｣
『私は一人でいる時が幸せなのよおお！』

その後、冨岡さんは鮭大根につられたのでその隙に逃げ切った。

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