求婚鬼ごっこ【柱】

鬼ごっこ14 ページ19

産屋敷邸から帰る途中

なーんか後ろからコソコソ気配がするんですよ。
絶対隠れて私を捕まえようとしてる。絶対。

もしこれが夜だったら警戒して刀抜くかもだかんな？良かったなぁ夕方でよぉ

そして飛びかかる気配。
はーい誰か分かったよ無一郎くん

｢ねぇ、なんで避けるかな｣
『んなの決まってんだろうがよ！嫁になりたくないだけだ！』

鬼ごっこ開始だぁ。もうやだ、ほんとに。

｢やっぱりAは足速いよね〜｣
『一応柱で1番足速いらしいんだよな！良かったよそれがこーんなとこで活かされて！』

こんなとこで活かされるのはあまり嬉しくないが。どうせなら戦いで活かされて欲しいよね。

もう夕方だし、あと残ってる拵えものはさつまいもご飯2袋だ。

『無一郎！！お前の好物はなんだ！！』
｢ふろふき大根｣
『そうか！ふろふき大根じゃねぇがありがたく食っとけ！！』

投げると易々とキャッチする無一郎。うん。もう少し雑に投げればよかった

｢さつまいもの炊き込みご飯？悲鳴嶼さんとか煉獄さんのために作ったの？｣

ほほお、恐らく悲鳴嶼さんの好物は炊き込みご飯ということでいいだろう。

｢元々僕のためではないんでしょ？嫌だなぁ、ありがたく食べさせてもらうけど。｣

うん？どう答えれば許して貰えます？

『誰のためでもねぇよ！！！！』

はい、終わった。
無一郎くんの速度アップ。
ここは獣道。油断したら転びます。
さらに油断したら木の枝によるかすり傷もつきますね。

｢どうしてこんな道逃げてるの？｣
『お前が誘導したんだろうがよ！！』

ってかお前も表情変わんねぇな！ずーっと真顔じゃねぇかよ！

｢ねえ、ひとつ遊ぼうよ。これからAは全部はいって答えてね？今からだよ｣
『はい！』
｢僕の嫁になってよ｣
『いいえ！全力でお断りします！はいなんて言うわけねぇだろ！！』
｢あーあ。遊びにならないじゃん。｣
『お前の狡い手には引っかからねぇよ！！』

狡いってより馬鹿かなこれ。引っかかるも何も無いよな。

｢お腹すいたからこのご飯食べるね。その間待っててくれない？｣
『あーわかったわかった！早く食え！』

待つわけねぇだろ。

｢いただきます｣

あ、ほんとに食べ始めた。

『あばよ！！』

逃げます！！さよなら無一郎くん！！

ふー。。寝たい。ほんとに。
家ついた。某祭りの神(別名不法侵入者)に注意して気配巡らせて大きめの台の下に布団を敷き、周りにねずみ捕りを置きまして。寝ます！

よし、これで快眠だ。おやすみなさい

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