キミの帰るべき場所 (ページ4)

今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:34,977 hit

よろしくどうぞページ4

JN side

あの人の弟だとその人はそれだけ言って、後は何も喋らなかった。
何が起こっているのか分からない俺達は、誰も言葉を発することができない。
すると、さっきまで黙ってたマネヒョンが話し出した。

『今日、お前達を呼び止めたのはAを知ってもらうこと、それと…』

マネヒョンは、チラッとその人を見て一呼吸した後、自分達に衝撃的なことを言い放った。

『AをNCT DREAMの追加メンバーとしてデビューすることが決まった』

HC 「…は？」

『もう、決定したことだ。理解してくれ』

詳しいことはまた今度話す、それだけ言ってマネヒョンは帰りの準備をしに部屋から出て行った。
マネヒョンが荒々しくドアを閉めたせいで、可愛いマンネがビクッとした様子が横から分かった。

「ねぇ、あのマネージャーさんっていつもあんな感じなの？」

まだ、状況を飲み込めていない俺達を他所に彼は穏やかな顔つきで話しかけてきた。
俺はその優しい顔を見てあの人を思い出す。

JN 「…いや」

「そっか…」

彼が発したその声は、どこか寂しそう。

「まぁ皆さん、受け入れ難いと思うけど、どうぞよろしく」

彼のぎこちない韓国語に困惑したままその日を終えた。