キミの帰るべき場所 (ページ11)

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タイミングページ11

JM side

「帰ってなかったの？」

JM 「うん、ちょっと確認したいことがあって。俺がいてびっくりしたでしょ？」

「…まぁ」

JM 「ふふっ、あとね〜ジェノもいるよ。今、飲み物買いに行ってていないけど」

残っているのが俺だけじゃないことを知った彼は、あきらさまに嫌な顔をした。

JM 「今までずっと韓国語勉強してたの？」

「…うん」

JM 「先生に教えてもらいながら？」

「…うん」

この子、昼間の時とはうって変わって笑顔はなく、一切俺と目を合わせようとしない。
あと、普通に嘘ついてる。
先生に教えてもらいながらとか、絶対嘘。
だって、マネヒョンに聞いたらそんなの雇ってないって言ってたから。

多分、一人で韓国語の勉強してたんだ。

JM 「この後、なにかする予定だったの？」

「どうしてそう思うの？」

JM 「荷物持ったまま戻ってきたから、なにかするのかなって」

「…ダンスしようとしただけ」

JM 「ダンス好きなの？」

「うん」

JM 「どんなダンスが好きなの？ヒップホップ？ジャズ？それともKPOP？」

「えっと…全部好き」

JM 「へ〜、じゃあ、歌は？歌はすき？」

「聞くだけだったら」

JM 「歌うのは？あまり好きじゃない？」

俺の質問に、この子は鬱陶しいとでも言いたげな顔に変わる。
この子、意外と、コロコロと表情が変わるんだな。

JM (あの人とは、大違い)

まだ出会って2日だけど、彼の印象が俺の中でだいぶ変わり始めてる。

もっと知りたい、彼のこと。

JM 「君って＿」

次の質問をしようとしたタイミングで、両手に飲み物を抱えたジェノが帰ってきた。

JN 「ジェミナ〜、お前のお気に入りなかったから、これでもいい？」

JM 「…なんで今なの」