ケモミミオロチ(女郎蜘蛛目線) ページ6
〜女郎蜘蛛の屋敷〜
先日、オロチが風邪をひいた。
原因は重度のストレスと過労からだ。
ワタシはオロチに絶対安静を命じ、屋敷へと戻った。
オロチの部屋から、「土遁の術をくらわせてやる」という義弟の声が聞こえたが、無視して帰った。
というかあんた、病人になんてこと言ってるのよ。バカじゃないの?
そう言ってやりたくなったが、自分もあまり変わらないようなことを言っていた気がしたので、やめた。
しばらくすると、オロチから電話があった。
風邪を早く治したいから、薬を調合して欲しいとのこと。
ワタシは「わかったわ」と言って、その電話を切った。
そしてすぐに、ある場所へと電話をかける。
「は〜い、こちら元祖軍本拠地です〜」
のんびりとした、妖艶な声。煙の妖怪、えんらえんらだ。
「こんにちは、えんらえんら。女郎蜘蛛よ。土蜘蛛はいるかしら?」
「は〜い、少し待っててくださ〜い。・・・親方様〜、女郎蜘蛛様からお電話です〜」
少々お待ちくださいね、というえんらえんらの声とともに、パタパタという足音。
そしていつもより少し低い声の義弟の声が。
「何の用でしょう、兄・・・姉上」
「何の用は無いんじゃないかしら、土蜘蛛。あと、今ワタシのこと『兄上』って言いそうになったわよね?今度お仕置きしなくちゃいけないかしら・・・?」
いつもより低い声でそう言うと、土蜘蛛は苦々しく唸る。
それがなんだかおかしくて、ワタシはコロコロと笑ってしまった。
すると土蜘蛛はわざとらしく咳払いをして、話を戻す。
ワタシが事情を説明すると、土蜘蛛は「あやつ・・・」と、頭を抱えた。
しばらくすると土蜘蛛はあることを提案してきた。
それは、オロチが仕事をできないように、薬に毒を混ぜると言うものだった。
薬に毒を混ぜるのは、かなり難しい。下手したらオロチの風邪が悪化し、こと切れてしまうかもしれない。(まぁ妖怪なので、死んでもすぐに生き返るのだが)
しかしオロチの心配よりも己の好奇心の方が優ったワタシは、土蜘蛛の提案を飲んだ。
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咲羅 - ダークネスさん» いえいえ。此方こそ、面白いお話を有難う御座います。 (2018年4月30日 11時) (レス) id: 62b969790e (このIDを非表示/違反報告)
ダークネス(プロフ) - 咲羅さん» キュウビさんの話書きました!酒呑童子さんはまた時間のある時に書こうかなと思っております。リクエスト本当にありがとうございます! (2018年4月29日 13時) (レス) id: 0ae8251604 (このIDを非表示/違反報告)
咲羅 - ダークネスさん» 有難う御座います。では、楽しみにしていますね。 (2018年4月29日 10時) (レス) id: 4f15c0ec6f (このIDを非表示/違反報告)
ダークネス(プロフ) - 咲羅さん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。リクエストありがとうございます。明日の夕方辺りに更新できるように頑張りますので、もうしばらくお待ちください。 (2018年4月28日 20時) (レス) id: 0ae8251604 (このIDを非表示/違反報告)
咲羅 - リクエスト、宜しいでしょうか?キュウビさん、若しくは酒呑童子さんの小説をお願いしたく……… お忙しい中でしょうから、お時間の許す限りで構いません。何卒宜しくお願い致します。 (2018年4月26日 21時) (レス) id: d25df455c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ダークネス | 作成日時:2018年2月11日 10時