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素早く扉を閉じ、先程の光景を疑う。
狭い部屋の中、にこにこした笑顔を浮かべた学園長。
「あってますけど!?!」
という声は無視したかった。
もう一度扉を開けようと手を伸ばすと、ぐいっと体を引っ張られる感覚。
『ぐっ、は!?』
驚いて声にもならない声を上げ、体が勝手に扉を開いて勢いよくなかに滑り込んだ。
べシャっという音ともに私の体は前へと倒れ込む。
「もう、早く入ってくれないからついついイタズラしちゃったじゃないですか!!」
『痛いんですよコノヤロウ、、!!』
キャピっと口から言いながら私の前に屈んでつんつんと頬をつついてくる。
「えーー、コホン。とりあえず、あなたのメイン教師は私になりました!嬉しいでしょう?これでも私、忙しいんですけどね、みんながどーーーーしてもと言うので仕方なァァァァく…」
めいん、、という聞きなれない言葉を耳にしながらハイハイと適当に言葉を流した。
「聞いてませんね??」
『ソンナコトナイデスヨ』
「まあいいです。」
1呼吸おいて、彼は私にスっと紙を渡してくる。
なるべく顔に出さず、その紙をそっと受け取る。
『これは?』
「あなたに現代知識がないと言えど、どこまでないのかはわかっていませんので、それの確認です」
頬杖をつきにっこりと胡散臭い笑みを浮かべて見つめられる。
『…なるほど。』
書いてある文字に目をおとした。
(ないとれいぶんかれっじ……。うん、一応は読めるみたいだ。)
見たことの無い文字列だと思うが、頭の中では聞きなれた言葉がするりと当てはまる。
形容しがたい不思議な感覚だ。
(あとは、この文字がかけるかどうか…)
『では炭と筆を頂けますか?』
「す、炭と筆ですか!?」
『え?はい。』
「いえいえ、是非ともこちらのペンを使ってくれれば…」
『はぁ、ではぺん?とやらをお借りします』
差し出されたのは鉛筆だった。
『へぇ、ここでは鉛筆のことをぺんと呼ぶんですね。でも私毛筆ばかりだったので鉛筆を使ったことがないんですよね』
彼が頭を抱えているのが視界の端に見えた気がした。
12・そうですご都合主義です夢主現代の言葉いっぱい喋れるようにしますた→←10
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もち - パスワード教えて下さい! (4月30日 16時) (レス) id: c437dd3dfc (このIDを非表示/違反報告)
春雨 - デュース•スピード君って誰だろうなぁ……読ませていただく上でどうしてもキャラクターの名前の誤字は気になってしまい…修正頂くと助かります。図々しいことは承知の上ですが、デュース最推しの身としてはどうしても…👉🏻👈🏻 (1月9日 10時) (レス) @page8 id: 714c56ddb1 (このIDを非表示/違反報告)
名無し8170号(プロフ) - こちらこそ急かしてしまってすみません!楽しみにしておきます! (2023年1月6日 0時) (レス) id: 2ec25da7f3 (このIDを非表示/違反報告)
ロールキャベツ(プロフ) - 名無し8170号さん» もったいないお言葉ありがとうございます!!!そして、誠に申し訳ないのですが、今現在話の手直し中なので先の作品はまだ公開出来ないのです。。。申し訳ございません。。気長に待ってやってくれると嬉しいです。。。 (2023年1月5日 9時) (レス) id: 78078ab0b8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し8170号(プロフ) - 今さらながら作品読ませていただきました。ストーリーがとても好きで続きがとても気になっているのですがパスワードがかかっていて教えていただくことは可能でしょうか? (2023年1月2日 16時) (レス) @page17 id: 2ec25da7f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Karaichi88 | 作成日時:2020年5月28日 22時