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私がタオル姿で彼らの元へ姿を現してみれば、彼らは口を大きく開いて目をぱちくりさせている。
「げほっげほっ!!!な゛ん、!?」
「あああああああなた、Aさんおん、!?!」
『ええそうです私こう見えても一応女ですが何か???』
貴様らの判断基準は胸か?????胸なのか?????
「トトとととりあえず年頃の女の子が男の前で無防備な格好するんじゃありません!!!!!!」
ユウさんにまくし立てられ、廊下へと追い出される。
『いや、あの服が欲しいんですけど』
彼は静かに扉をほんの少し開けてこちらに向かって服を投げた。
床に落ちた服を拾い上げ、ホコリを落としながら考える。
彼らの反応を見るからに
(もしかして、今回は自分の性別結構使えるのでは?)
昔のように。
『……余計なことを思い出したな。』
脱衣所に行き、大きな鏡に映る自身の体に目を向ける。
昔向けられていたあの視線を思い出す。
それらから守るように新品の服で自身の醜く汚い体を覆う。
『……ちっ。』
──────────────────
NOside
Aがいなくなった部屋では気まづい沈黙がつづいていた。
「……どうするんですか学園長」
最初に口を開いたのはユウだった。
「ここ、男子学校ですよね。」
学園長はダラダラと汗を流しながらも、キョロキョロと辺りを忙しなくみつめる。
彼自身も内心焦っているのだ。
まさかあれほどの攻撃を仕掛けてくるのが、あんな小柄な少女だとは。
「と、ととと、と、とりあえず入学はさせます!!ほかの先生方もいるので大丈夫でしょう!!!彼女には男として振舞って頂きますからそのつもりで!!!!」
では行きます!!!
彼はそう叫び、逃げようとした。
そのモフモフのコートをユウはすかさず掴む。
「クロウリー先生ぃ!?!?
それは無いんじゃないんですか!?!
仮にも男と女一つ屋根の下にするんですか!?
らしくないじゃないですか優しいんでしょ?!
素晴らしいそのウデマエみたいなぁ!!!!」
「何言ってるんですか監督生くん!!」
「縦読みしてください。」
「ほんとに何言ってるんですか!?」
「そもそも、男として振る舞わせるってあれですか?今流行りの男装女子ってやつですか?」
「切り替え早すぎて怖い。。。。てか流行りってなんですか??流行ってるんですか?」
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もち - パスワード教えて下さい! (4月30日 16時) (レス) id: c437dd3dfc (このIDを非表示/違反報告)
春雨 - デュース•スピード君って誰だろうなぁ……読ませていただく上でどうしてもキャラクターの名前の誤字は気になってしまい…修正頂くと助かります。図々しいことは承知の上ですが、デュース最推しの身としてはどうしても…👉🏻👈🏻 (1月9日 10時) (レス) @page8 id: 714c56ddb1 (このIDを非表示/違反報告)
名無し8170号(プロフ) - こちらこそ急かしてしまってすみません!楽しみにしておきます! (2023年1月6日 0時) (レス) id: 2ec25da7f3 (このIDを非表示/違反報告)
ロールキャベツ(プロフ) - 名無し8170号さん» もったいないお言葉ありがとうございます!!!そして、誠に申し訳ないのですが、今現在話の手直し中なので先の作品はまだ公開出来ないのです。。。申し訳ございません。。気長に待ってやってくれると嬉しいです。。。 (2023年1月5日 9時) (レス) id: 78078ab0b8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し8170号(プロフ) - 今さらながら作品読ませていただきました。ストーリーがとても好きで続きがとても気になっているのですがパスワードがかかっていて教えていただくことは可能でしょうか? (2023年1月2日 16時) (レス) @page17 id: 2ec25da7f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Karaichi88 | 作成日時:2020年5月28日 22時