３６輪＊話したい ページ36
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side:he
遥輝の付き添いで、とあるレンタルCDショップに
やって来て、……正直渋々だったんだけど。
「え……と、あ！ 西野カナさんはここですね」
「お、ありがと」
……何故か、目の前にAちゃんがいて、
売り場案内されてしまってる。
別に特に借りたかった訳でもない、
西野カナのCDに手を伸ばして、そのまま
借りてしまおうとしているのは、多分、
……彼女がそうして案内してくれたから。
「……ねぇAちゃん、」
「はい？」
ピ、ピ、と手際良く、2枚のCDをレジに通す
Aちゃんの作業を見ていると、
……勝手に口が、彼女の名前を呼んでいた。
「バイト何時にあがり？」
「？ ……今日は、8時の予定です」
「って事はもうそろ終わり？」
「ですね」
じゃあさ、と言葉を提案の方向に
持っていこうとしている俺の、次の言葉は、
……自分でも想像ついてない。
「……時間あったら、ちょっと話さん？」
俺外で待っとるし、と付け足して。
そうしたらAちゃんは、驚いたように
俺の顔を見詰めた。……なんか変な事
言ったっけ、って、変な事言っとるな。
……久々に、
Aちゃんとの時間が、欲しかった。
Aちゃんと、話したかった。
Aちゃんの声が、聞きたかった。
そんな事を思う時点で、俺の気持ちが
どう転がるか……なんて、そんなの
一つに決まってるのに。まだ宙ぶらりんでいる
俺は……情けないやつだよなとか思いながら。
「分かりました。……じゃあ、あと少しだけ、待っててくれますか？」
「よかと？！」
「もちろんです」
ニコッと人懐っこい笑みを浮かべて大きく
頷くAちゃんは……やっぱり人を
惹き付ける何かを持ってる。
……歌声といい、笑顔といい。
「じゃあ、あと5分で仕事終わらせるので！」
「あ……そんな急がんでよかよ」
そう声を掛けるけど、Aちゃんには
全く届いてないみたいで。慌ただしく
バックヤードに消えていくAちゃんに、
いつの間にか、優しい溜息が零れていた。
「……卓さん、聞いてましたよ〜？！」
「え？！ あ、遥輝かよ、」
後ろから突然ぬっと現れたかと思いきや、
やるじゃないすか！ と俺の肩を叩く遥輝に、
……今度は呆れたように溜息。
「じゃ、俺は邪魔せんように大人しく帰りますわ」
「……はいはい、」
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雛(プロフ) - こばさん» こばさん初めまして^^* わわわ、ありがとうございますっ(*´ω`*) きゅんきゅんしてもらいたくて書いているので、そう言って頂けると凄く嬉しいです！！ 是非これからもよろしくしてやって下さい〜(；；) (2017年7月25日 18時) (
レス) id: cd2200b77f (このIDを非表示/違反報告)
こば(プロフ) - 初めましてです！この作品すごい、大好きです(o^^o)めっちゃキュンキュンします(o^^o)これからも応援してます！ (2017年7月25日 0時) (レス) id: 7ad089bd9c (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - ちあさ〜ん( ´ ▽ ` )ﾉコメントありがとうございます！ とっても嬉しいです^^* またこちらからも、ちあさんのお話読みに行かせて頂きますね〜* (2017年6月28日 22時) (レス) id: 62adc32062 (このIDを非表示/違反報告)
chia(プロフ) - 雛さん〜！ちあです◎卓さんのお話、ようやく読めました。二人の距離が少しずつ少しずつ縮まっていく様子ににやりとしてます。優しい卓さんが素敵です＊更新頑張ってくださいね(*｀･･´*) (2017年6月26日 5時) (レス) id: a31e2faf9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛*
| 作成日時：2017年6月18日 17時
