６輪＊抱き寄せた肩は ページ6
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side:he
……その後ろ姿に、見覚えがあった。
この辺りに女の子がいるなんて珍しいし、
きっとなんか用があるんやろうな、って、
近付いてみたら……まさか。
「…………え、……A…ちゃん？」
「……！」
振り返った彼女もまた、
俺と同じように目を見開いて、
「…………に、しかわ…はるき……」
……サン、とぎこちなく付け足される敬称。
あの夜は�爐呂襪��瓩辰董�何度も何度も
呼んでくれたんに……他人行儀やな。
まぁ俺も�爐舛磴鶚瓩辰�
付けた訳やし、お互い様か。
……なんて。ちゃうって。
今大事なんはそこやなくて、……つまり、
なんで彼女がここにおるんか、って話で。
「…ちょっとこっち、」
「え、……ちょ、にしかわさ、」
ここじゃアレやし、って事で、
半ば強引に彼女の腕を引いて、
すぐ傍にあった簡易会議室に連れ込んだ。
.
「…──ちょっ、どーゆー事？」
「ごめんなさい、実は私、」
球団職員で……、ってペコッと頭を下げる彼女。
ゆっくりと顔を上げた彼女の困惑した表情と、
その目線の先を辿れば、
俺が彼女の腕を掴んでいるのが気になるらしい。
「……ごめん」
「…っ、いえ、」
す、とゆっくり彼女のか細い腕を離す。
あの夜も思った。
……細くて、折れそうで
…コイツちゃんと飯食っとんのかな、って。
今見ても身体も全体的に細いし……
ちょっと不健康なくらいやないか。
とかどうでもいい様な事を
ぼんやり考えていると、
彼女がへな、と座り込んでしまった。
「……ちょ…、大丈夫？」
「…………すみませ、…ちょっと、」
ふるふると震えるその肩に、
そっと触れると……あかん、もっと震え出した。
どうしたらえぇん、
もしかしてやけど、
この子……俺の事怖がっとる……？
「……、」
怖がっとるんかもしれんけど、
震えるこの子を前に、
今の俺にできるのは──…
これしか見つからんかった。
「……とりあえず落ち着こ、な？」
震える彼女の隣に座り込んで、
その華奢な背中に手を回す。
その細い身体が
ポッキリと折れてしまわないように。
ゆっくりと。
そしたら。
「…───っるき、」
小さく、震える声で、
呼んだ名前は確かに俺のもので。
彼女に触れた腕の側面から、
じわじわと、
じわじわと、
熱がゆっくり身体に広がる気がした。
( あの日の夜の感覚が、 )
( まざまざと、ここに蘇ってくるようで )
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雛*(プロフ) - usaminさん» usaminさん初めまして、コメントありがとうございます^ ^ 拝見させていただいて、確かに同じ作品だなと思いました(；_；) 前回同様様子を見ようと思ってます。ご報告ありがとうございます…！ (2018年1月14日 8時) (
レス) id: a68c4eee09 (このIDを非表示/違反報告)
usamin(プロフ) - はじめまして。 同じ内容の石川慎吾選手の作品を書いてる方がいました。題名は慎吾くんの彼女 です。 勘違いでしたらすみません。 (2018年1月10日 14時) (レス) id: 3fefd0df9e (このIDを非表示/違反報告)
雛*(プロフ) - ゆーんさん» ご報告ありがとうございます；；そちらTwitterの方でもご指摘頂いてまして…とりあえず、あまり騒ぎ立てないで様子を見ようと思います。ありがとうございます(；；) (2017年10月23日 10時) (レス) id: cd2200b77f (このIDを非表示/違反報告)
ゆーん(プロフ) - まる。っていう方が同じ内容の中島選手バージョンで書いてるんですけど、、、こちらの方が早く書き始めたと思いコメントしました。気のせいでしたらすいません。あまりに同じだったので (2017年10月23日 2時) (レス) id: ea8f485ffa (このIDを非表示/違反報告)
雛*(プロフ) - 満月さん» 満月さん初めまして〜！ コメントありがとうございます´`* とっても嬉しいです(；；) 頑張ります！ これからもよろしくお願いします◎ (2017年10月18日 21時) (レス) id: cd2200b77f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛*
| 作成日時：2017年9月10日 12時
