３７輪＊掻き回されてばっかり ページ37
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side:you
「……あんまり……ほかの選手と……？」
ぼーっと自分の手元を見詰めながら、
西川さんの言葉を反芻する。
反芻するけど……全然、まったく、
これっぽっちも頭に入ってこなくて。
混乱した頭で必死に
西川さんの言葉の意図を探るけど
……やっぱり無理。
だってだって……探ろうとしても、
出てくる答えはひとつしかなくて。
あんまり、
ほかの選手と、
話してほしくない、
……ってそれは、つまり。
「……にしかわさん、」
「…ん、」
「それって……ヤキモチ…」
……だったりしませんよね違いますよね…！！！
慌てて言い繕うけど、
西川さんは否定も肯定もせず……黙ったまま。
だって正直、こんな事言うなんて
ヤキモチとしか考えられない…！
でもでもでも、西川さんがわたしの事で
ヤキモチ妬くだなんてもっと考えられない…！！！
「ご、ごめんなさい…っそ、そんな訳ないですよね、」
西川さんがヤキモチなんて、と、
それを言い終わるか終わらないか……
その瞬間に、口を塞がれて
言葉を紡ぐ隙間を失った。
西川さんが
わたしの口をむぐっと右手で塞いでいる。
赤信号のそのあいだ……
西川さんの手は、
ずっとわたしの言葉を堰き止めていて。
どくん、どくん、と
心臓の音が徐々に早くなっていくのが
手に取るようにわかる。
西川さん、と彼の名前を呼びたいけれど、
西川さんの掌が邪魔をして声が出せない。
ちらりと目線だけで西川さんを見遣れば、
……そのほっぺたが、
ちょっとだけ紅いように見えて。
いやいやいや気のせい、
街の灯りが頬に差したせいで…！ って
一人で思考を落ち着かせていたら、
信号が赤から青に変わって、
ゆっくりアクセルが踏み出されると同時に
西川さんの手が離れた。
「西川さん……？」
「……いや、ごめん、」
「ごめんって……」
……ごめんって、なんですか。
西川さんがこくんと唾を飲み込んだのを
喉元の動きで感じ取ると、
一度収まった心臓の音が、
何かの予感を受け取って、
再び激しく鳴り始める。
「マジで…これ、ヤキモチかもしれへん、」
「……は、」
( 西川さんはいつだって、 )
( わたしを掻き回してばっかりで )
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雛*(プロフ) - usaminさん» usaminさん初めまして、コメントありがとうございます^ ^ 拝見させていただいて、確かに同じ作品だなと思いました(；_；) 前回同様様子を見ようと思ってます。ご報告ありがとうございます…！ (2018年1月14日 8時) (
レス) id: a68c4eee09 (このIDを非表示/違反報告)
usamin(プロフ) - はじめまして。 同じ内容の石川慎吾選手の作品を書いてる方がいました。題名は慎吾くんの彼女 です。 勘違いでしたらすみません。 (2018年1月10日 14時) (レス) id: 3fefd0df9e (このIDを非表示/違反報告)
雛*(プロフ) - ゆーんさん» ご報告ありがとうございます；；そちらTwitterの方でもご指摘頂いてまして…とりあえず、あまり騒ぎ立てないで様子を見ようと思います。ありがとうございます(；；) (2017年10月23日 10時) (レス) id: cd2200b77f (このIDを非表示/違反報告)
ゆーん(プロフ) - まる。っていう方が同じ内容の中島選手バージョンで書いてるんですけど、、、こちらの方が早く書き始めたと思いコメントしました。気のせいでしたらすいません。あまりに同じだったので (2017年10月23日 2時) (レス) id: ea8f485ffa (このIDを非表示/違反報告)
雛*(プロフ) - 満月さん» 満月さん初めまして〜！ コメントありがとうございます´`* とっても嬉しいです(；；) 頑張ります！ これからもよろしくお願いします◎ (2017年10月18日 21時) (レス) id: cd2200b77f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛*
| 作成日時：2017年9月10日 12時
