２０輪＊もう少し彼と、 ページ20
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side:you
「……あのさ、」
それから暫くして、
また西川さんが徐に口を開いた。
「……ん、」
「俺ね、この２週間Aちゃんの事見とったんやけどな、」
何するんも一生懸命で、
……結構面倒臭い仕事もやらされとったけど、
嫌な顔とか全然せんで、
いっつも笑顔で全力でやっとるなぁって、思った。
ゆっくり、ゆっくり……
まるでこの２週間を最初から辿って
思い出しながら話しているように、
西川さんは言葉を紡いだ。
な？ ってちらりとこちらを見遣った西川さんに、
私は何も答えることができなくて。
……だって、……だって。
西川さんがそんなに私のこと見てくれてたなんて
思ってなかったし……恥ずかしいし。
……それに、何より…なんだか嬉しくて。
言葉が出ないってこういう事、なんだなぁ。
ありがとうございます、って、
単純なお礼くらい言えばいいのに……
それができないくらいに嬉しくて胸がいっぱいで。
「Aちゃん？ 聞いとる？(笑)」
「ごめんなさ…嬉しくて、」
「嬉しい？」
「あんまり褒められ慣れてないから…、」
「……えぇ？」
まじで？ って言うように、
眉を顰めて私を窺う西川さん。
「ほんまにお前の周りの男、見る目ないんやな」
呆れたように笑って言う西川さんの言葉に、
心がすぅっと浮かび上がるような、
満たされるような……そんな感覚がした。
もう少し話していたいって、
そう思ったけれど現実そうはいかなくて。
私の想いとは裏腹に……車はあっという間に
アパートへ着いてしまいました。
「ん、じゃーまた明日来るから。連絡して」
「あ…はい、ありがとうございます」
じゃ、と柔らかい笑顔を向けて、
ハンドルを握り直す西川さん。
……何でだろう。……どうしてかな。
どれくらいぶりかに
男の人に優しい言葉をかけてもらって……
絆されてしまったのかもしれない。
もう少し彼と、
……一緒にいたいと、そう思ってしまった。
「あ、あの…西川さん、！」
だから、思わず彼を呼び止めて、
……まっすぐ彼の目を見詰めて。
「……家、寄っていきませんか…？」
そう言ったら西川さんは、
一瞬驚いたように目を見開いて、
……しばらくの沈黙のあと、低い声で、言ったのです。
「……Aちゃん、」
「……？」
───この時間に男を家に上げるイミ…わかっとる？
( 時計の針は、真夜中の１時半を指していた )
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雛*(プロフ) - usaminさん» usaminさん初めまして、コメントありがとうございます^ ^ 拝見させていただいて、確かに同じ作品だなと思いました(；_；) 前回同様様子を見ようと思ってます。ご報告ありがとうございます…！ (2018年1月14日 8時) (
レス) id: a68c4eee09 (このIDを非表示/違反報告)
usamin(プロフ) - はじめまして。 同じ内容の石川慎吾選手の作品を書いてる方がいました。題名は慎吾くんの彼女 です。 勘違いでしたらすみません。 (2018年1月10日 14時) (レス) id: 3fefd0df9e (このIDを非表示/違反報告)
雛*(プロフ) - ゆーんさん» ご報告ありがとうございます；；そちらTwitterの方でもご指摘頂いてまして…とりあえず、あまり騒ぎ立てないで様子を見ようと思います。ありがとうございます(；；) (2017年10月23日 10時) (レス) id: cd2200b77f (このIDを非表示/違反報告)
ゆーん(プロフ) - まる。っていう方が同じ内容の中島選手バージョンで書いてるんですけど、、、こちらの方が早く書き始めたと思いコメントしました。気のせいでしたらすいません。あまりに同じだったので (2017年10月23日 2時) (レス) id: ea8f485ffa (このIDを非表示/違反報告)
雛*(プロフ) - 満月さん» 満月さん初めまして〜！ コメントありがとうございます´`* とっても嬉しいです(；；) 頑張ります！ これからもよろしくお願いします◎ (2017年10月18日 21時) (レス) id: cd2200b77f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛*
| 作成日時：2017年9月10日 12時
