【HQ】狐は欺くのがお上手なようです 〜2.夏合宿編〜

狐が78匹通りゃんせ ページ35

〜生石side〜


第3体育館にて。Aの代わりに猫チームには刑部が入ってる。

黒尾「あー、ちなみに、スパイカーと一対一のときは、基本的に相手の身体の正面じゃなく、利き腕の正面でブロックすると良いぞ」

あのトサカ、なかなかやるな。

刑部「俺には縁のない話だな」

生石「そりゃどうだか。シャッフルでブロッカーすることあるっしょ」

刑部「少なくとも公式戦ではない」

生石「それをフラグと言う」

刑部「えぇ、マジで？ 俺、ブロックだけは苦手なんだよな」

俺はどっちもどっちだな、うん。

月島「あの…一応僕ら試合になったら敵同士ですよね？ どうしてアドバイスまでしてくれるんですか？」

刑部「Aだったらしなさそう」

生石「いや、分かんないぞ」

刑部「だって、あのAだよ？」←

生石「あのAだからだ」←

あいつ、気分屋で超ワガママな坊ちゃんだからなぁ。

黒尾「僕が親切なのはいつものことです」

月島/日向「…((蔑みの目」

生石「ぎゃははっ！」

刑部「ぷっ」

黒尾「何もそんな目で見なくても…ってか、笑うなよ」

いや、笑わずにはいられねぇよwww

刑部「サイッコーwww」

生石「撮っときゃよかった」

黒尾「そこまで？！」

そこまでっス

黒尾「“ゴミ捨て場の決戦”ってやつをさ、なんとか実現したいんだよねぇ」

月島/日向「！」

あー…音駒と烏野の2チームでの試合をそう言うんだっけ？ 分かんねーけど。

黒尾「うちの監督の念願だし、けど監督はあとどんぐらい現役でいられるか分かんねぇしさ？ それにはお前らにも、勝ち上がってきてもらわなきゃなんねぇだろ」

ふーん。……なにかと考えてんだ。

黒尾「まぁ、俺の練習でもあるわけだし、細かいことは気にすんなっつーの。ほれ、練習練習！」

そう言いコートに向かうトサカ。

刑部「…俺らもあるよね」

生石「あるな」

烏野VS音駒、ゴミ捨て場の決戦！ みたいに。
ネーミングセンス皆無の異名が。

狐が79匹通りゃんせ→←狐が77匹通りゃんせ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す