狐が58匹通りゃんせ ページ14
夜。自主練の時間。
第三体育館前。
黒尾「あ、Aくん！ ちょっと見ていかない？」
木兎「おぉ！ 俺にアドバイスくれ！」
赤葦「お願い」
月島「…」
『OKでーす』
体育館に入り、横から見る。木兎さんのスパイクに、クロさんとメガネくんの二枚ブロック。
木兎さんが上げたボールを赤葦くんがトス。
それを木兎さんがクロスに打つ。が、クロさんが綺麗に止めた。
黒尾「うぇ〜い」
木兎「くっそ！」
…見てて思ったけど。
『メガネくん。キミ、もうちょっと力入れようよ？ 見てて危なっかしいってか、ひょろひょろしてるよ』
木兎「おっ、俺も同じこと言おうとしてた！ 読みは良いんだけど弱々しいんだよな！」
月島「ぼ、僕まだ若くて発展途上なんですよ〜！ 筋力も身長もまだまだこれからなんで」
木兎「あ！？」
黒尾「悠長なこと言ってると、あのチビちゃんに良いとこ全部持ってかれんじゃねーの？ 同じポジションだろ」
月島「それは仕方ないんじゃないですかね〜。日向と僕じゃあ、元の才能が違いますからね」
黒尾「ん？」
犬岡「あ！ またスパイク練習ですか？！ 俺、ブロックやります？！ やります！」
あ、音駒の人らがやってきた。
月島「じゃあ僕、お役御免っぽいんで失礼します」
黒尾「あ、おい！」
赤葦「なんか地雷踏んだんじゃないスか？ 黒尾さん」
木兎「おっこらした〜。大失敗じゃん。挑発上手の黒尾くん」
黒尾「いや、だって思わないだろ…」
木兎「なにを？」
黒尾「烏野のチビちゃんは確かに得体が知れないし脅威だけど、技術も経験もヒヨコだろ。それにあの身長だし。それをあの身長も頭脳も持ち合わせてるメガネくんが、チビちゃんを対等どころか、敵わない存在として見てるなんてさ」
まぁ、そうだね。
『…あのメガネくん。惜しい存在だねぇ』
赤葦「え？」
『あの子、烏野のブロックの要になったら、絶対チームの守備が上がるのに。もったいない。いつまでもあんなこと言って、過去の何かから逃げてたら、囚われてたら、そのうちレギュラーから下ろされちゃうよ』
黒尾「…相変わらずの観察眼だな」
『アレはちょっと見え見えですよね』
木兎「そういやお前、明日試合出るってホントか！？」
『ホントでーす。明日の午後から出ると思いますわ』
黒尾「おっ、マジで。楽しみにしとくわ」
『ほんじゃ、俺も部屋戻りますね〜』
あ、アドバイスとか感想言ってなかったけど…別にいっか。
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緋蝶 - 66話の最後、レシーブを4回以上しています。フォアタッチという反則になります！ (2017年11月4日 23時) (
レス) id: 14eeb69d42 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - 茜沢さん» 本当に面白くて楽しくて大好きですもん！！ ありがとうございます(泣) 私なんて全然ですよ……(白目) (2017年4月29日 18時) (レス) id: 70341cbd6a (このIDを非表示/違反報告)
ミラクルゲスガール - 海さぁぁぁぁぁん！マジで仏様っス！ (2017年4月29日 15時) (レス) id: fd426a3898 (このIDを非表示/違反報告)
茜沢(プロフ) - マカロンさん» 更新を待ってくれているというのは嬉しいですね！ 書く甲斐があります。イラストの件ですが、断るわけないですよ！ マカロン様は字も絵もお上手なんでこちらからお願いしたいほどです。 (2017年4月29日 0時) (レス) id: f29b69fec7 (このIDを非表示/違反報告)
結っきー(プロフ) - いつも､楽しく見させてもらってます!アンケートの事なんですが､番外編作って欲しいなぁと思いました!これからも頑張ってください! (2017年4月28日 7時) (レス) id: cff0ed75e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茜沢 | 作成日時：2017年4月4日 20時
