７ ページ8
『私はっきり言ってどこでもいいんだよね。どこの寮も魅力的だし…』
「でもスリザリンはやめたほうがいいぜ。きっと純血思想の思想が偏っている偏屈ばっかりだ。」
「Aの家族はどこの寮だったんだい？」
私がどこの寮でもいい、というと四人は揃って不思議そうな顔をした。
それはそうだろう。
特にグリフィンドールとスリザリンは対立しているし、レイブンクローやハッフルパフだってそこの２寮ほどではないが敵対意識ぐらいはあるはずだ。
リーマスは私の家族がみんなバラバラの寮だからどこの寮でもいいと言ったと思ったみたいだけど、そもそもホグワーツじゃないんだよなあ…
『私の両親はイルヴァーモーニー卒業なの。だから４つの寮にそこまでこだわりはないんだよね。あ、でもおじさんはハッフルパフだったよ！』
「そうなのか。じゃあスリザリンに行く心配はないな」
『よっぽどスリザリンが嫌いなんだね…』
ここまでのスリザリン嫌いはきっと家庭環境が影響しているのだろうから可哀想にも思ったけれどしょうがない。
彼はきっとこのまま成長して自分で道を切り開いていくだろうから。
だってほら、「大切なのは出身じゃない。どう生きるかだ。」って名言残してたじゃん！
…え、残してたよね？
そんな他愛もない話をしていると、急にジェームズが立ち上がった。
「そうだ！他のコンパートメントも覗いてみないか！」
「それは名案だ！」「友達増えるかもしれないね！」
シリウスやピーターは乗り気なようだ。
「僕はここに残っていようかな」
リーマスは行かないのか…じゃあさっき喋りそびれたし
『私もセレーナとヴェールがいるしここで待ってるよ』
「そうか…じゃあ３人で行ってくるよ！」
少し残念そうにジェームズが言うと、シリウスとピーターが早く行け行け！とジェームズの背中を押して廊下に出してしまった。
静かになったコンパートメントでリーマスがこちらを向き、優しい声で話しかけてきた。
「そういえばさっき何か僕に話しかけようとしてくれてたよね、どうしたの？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 79人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふゆ(プロフ) - 初めまして、とても面白い小説で続きが気になります…！！もしよろしければパスワードをお教えいただけませんか？ (4月5日 0時) (
レス) id: 484893ce06 (このIDを非表示/違反報告)
夏霞(プロフ) - 初コメ失礼致します〜！素敵な作品で一気見してしまいました。いつまでも待っておりますので、主様の納得のいく続編が完成しましたらパスワードをお教え頂けると幸いです！(><)本当にいつまでも待ちます… (2月12日 23時) (レス) id: f863bb6ae2 (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - とてもおもしろくて一気に読み進めてしまいました！続きが読みたいので、ぜひパスワードを教えていただきたいです！ご検討よろしくお願いします！！ (2月6日 23時) (レス) @page42 id: e860957a7b (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - すごく面白くて続きが気になって仕方がありません！！パスワードを教えていただきたいです！ (2月6日 14時) (レス) @page42 id: 17a9c06ee5 (このIDを非表示/違反報告)
み - 題名に惹かれて一気に読み進めてました！続編を読みたいので、パスワードの方を教えて頂けたら幸いです。 (2月5日 10時) (レス) @page42 id: 678fe28f56 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いろか | 作成日時：2023年12月18日 16時
