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二人との別れの挨拶もそこそこに、トランクを両手でしっかりと持ち列車の中に入っていく。
『ちょっと狭いな…セレーナ、ヴェール、大丈夫？』
ニュート(ありがたいことに家族特権でそう呼ばせてもらっている)が入学祝いにAにくれた猫とその猫の頭の上に乗るボウトラックルに呼びかける。
二匹ともニュートがトランクの中で飼っていて、私もお世話をしていたのだがホグワーツ入学年齢になった１１歳の誕生日の日。彼は私によく懐いていた二匹を私にプレゼントしてくれた。
あまり学校に魔法動物を連れて行くのは気が引けたが、彼らに何回も命を救われたニュートはAに二匹を連れて行くように何回も言ってきた。
まあ、小さい頃から一緒に過ごしてきた二匹だから連れて行くのは苦ではなかった。…むしろ心強い
Aの呼びかけに応じるようにセレーナは小さく「ニャッ」と鳴くと、その場から飛び跳ねて肩に飛び乗った。
その拍子に振り落とされて宙を舞ったヴェールをキャッチしつつ空いているコンパートメントを探す。
ちょうど空いていたので中に入ると、窓の外から祖父母が手を振っているのが見えた。
「あ！ジェイコブいたわ！」
「…お！いたいた！」
二人に手を振り返すと汽車が蒸気を上げ、出発し始めた。
だんだん小さくなる二人を見てさっきまでいなかった心細さが顔を出す。
そんな私を心配するように未だ握ったままのヴェールは手の甲を撫で、セレーナは私の顔を舐めてくれる。
「大丈夫。私ならできる。…ううん、やらなきゃ駄目なの。」
そう、私はやりきらなければいけないのだ。一人でも悲しい思いをする人を減らすために。
一人でもこの世から消えなくても良い命を悪の手から守るために。
考え込みながらこれからの計画を練っていたところ、突然コンパートメントの扉が開いた。
「あった〜！空いてるコンパートメント！いや〜！座れないかとおもっ…すまない、先客がいたようだ。」
…ちょっと待って？プレイバックプレイバック！！
全然年代じゃないし、ファンでもないが私の頭の中のピンクレディが歌い出すぐらいに私は混乱していた。
半開きの扉から覗くメガネの男の子とその後ろにいる黒髪の美男子、弱気そうな小柄な男の子、そして私が大好きな鳶色の瞳と髪の毛を持った男の子
マローダーズ。後にそう呼ばれ、作品の中でとても重要な役どころである四人が少し気まずそうな顔をしながらこちらを見ていた。
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ふゆ(プロフ) - 初めまして、とても面白い小説で続きが気になります…！！もしよろしければパスワードをお教えいただけませんか？ (4月5日 0時) (
レス) id: 484893ce06 (このIDを非表示/違反報告)
夏霞(プロフ) - 初コメ失礼致します〜！素敵な作品で一気見してしまいました。いつまでも待っておりますので、主様の納得のいく続編が完成しましたらパスワードをお教え頂けると幸いです！(><)本当にいつまでも待ちます… (2月12日 23時) (レス) id: f863bb6ae2 (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - とてもおもしろくて一気に読み進めてしまいました！続きが読みたいので、ぜひパスワードを教えていただきたいです！ご検討よろしくお願いします！！ (2月6日 23時) (レス) @page42 id: e860957a7b (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - すごく面白くて続きが気になって仕方がありません！！パスワードを教えていただきたいです！ (2月6日 14時) (レス) @page42 id: 17a9c06ee5 (このIDを非表示/違反報告)
み - 題名に惹かれて一気に読み進めてました！続編を読みたいので、パスワードの方を教えて頂けたら幸いです。 (2月5日 10時) (レス) @page42 id: 678fe28f56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いろか | 作成日時：2023年12月18日 16時
