佰肆拾壱頁─作戦開始 2── ページ6
僕は思い浮かんでしまった善くない試験結果をかき消すために頭をぶんぶんと横に振った。
その時、それと入れ替わりにある事に気がつく。
「と云うことは、Aさんもまだ探偵社員ではないということですか?」
「うん。たとえ社長が認めていたとしても試験は未だ受けてないだろうからね。まぁ、あの様子だと本人も判ってるだろうけど」
云っている意味が判らず僕の頭にハテナが浮かぶ。
Aさんは特に変わった行動はしていない(一部を除いて)と思ったからだ。
「彼女って探偵社の仕事にはあまり触れないでしょ?あれは機密情報が多いことを加味しての事だと思うんだ」
ろくに話したことも無い僕が云うのも何だけどね、と気まずそうな笑みを浮かべる谷崎さん。
確かにそういう目で見ればAさんの行動はそう考えられるのかもしれない。
しかし、普段の様子からはただ単に仕事が面倒で嫌いなようにしか思えなかった。
......最も、そのような深い考え無しに本当にそうだという可能性も無きにしも非ずだけど。
*
「さぁ、着いたよ」
車を駐車場に止めて少し歩くと大きな建物の前へと辿り着く。
外見だけでは何の建物なのか判らなかったが、中に入ると数え切れないほどの大小様々な本が綺麗に本棚に収まっていた。
「お待ちしていました。探偵社様」
黒のスーツをキッチリと着こなした男性。
その堅い雰囲気に自然と背筋が伸びる。
男性は一冊の本を手にし、背後の本棚へと入れた。
何をしているのかと思った直後、物語の中でしか見たことが無いような光景が僕の目の前で起こる。
本棚に仕組まれていたであろう動作により本棚がゆっくりと動き始め、その奥から隠し通路が出現したのだ。
隠し通路に足を進めると、両の壁に僅かな怪しい行動すら見逃さなそうな人達が等間隔で立っているのが見えた。
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まんじゅうねこ(プロフ) - 煉華☆さん» ゲームでの名前は其の侭「まんじゅうねこ」です!ありがとうございます! (2018年11月2日 17時) (レス) id: 5748b81071 (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - まんじゅうねこさん» 初めまして、こんにちは(*^^*) フレンドは大丈夫ですよ!「4555 8960 3456」←こちらでいけると思うので、ゲームでの名前を教えていただけると助かります。コメントありがとうございました! (2018年11月2日 17時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅうねこ(プロフ) - すいません、文マヨのフレンド申請を送っても良いでしょうか……。 (2018年11月2日 16時) (レス) id: 5748b81071 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - ありがとうございます!風花楓音で申請しました! (2018年9月30日 10時) (レス) id: cdcff714b1 (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - のんさん» こんにちは!大丈夫ですよ(*^^*) コメント欄にIDが書いてあるので、申請して貰えたら嬉しいです。 (2018年9月24日 14時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:煉華 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/renka_kazetani
作成日時:2018年7月14日 17時