佰伍拾肆頁─白鯨内戦闘 3─ ページ19
「さて...待たせたかな」
通話を切り携帯電話をテーブルに置く。
軽く後ろを振り向き、フィッツジェラルドは特に焦る様子も無く客人を迎え入れた。
部屋の入口に立っていた敦はその広い部屋を確かめるように目を行き渡らせる。
彼にとっては屈辱ながらも一度来た場所だ。
必要最低限ながらもどれも一級品の物しか置いていない洗礼されたその場に、それを知らぬ者でも違和感を持つであろう一つのぬいぐるみ。
それは云わずもがなAが所有するフルールであり、この状況下で敦は内心ほっとしていた。
「(やっぱり、あれはAさんの...)」
「短い別れだったな、少年。お探しのモノはこれか?」
「貴方が────白鯨の制御端末を守る
黒い長方形の制御端末を片手に持つフィッツジェラルドに疑いの表情を見せる敦。
彼の中で組織のボスは、安全な場所から部下に指示を出す者であり、自ら戦闘の場に出るということはあまり想像が出来なかったのかもしれない。
「俺がここまで登り詰めた成功の秘訣その一だ。“仕事の一番大事な部分は他人任せにするな”」
そう彼は制御端末を弄び、自慢するように云った。
実際彼はそれで成功を収めているのだがら何もおかしくはないが。
敦が警戒しながらも注意深く端末を見つめる中、フィッツジェラルドは新たな話題を持ち出した。
「ところで、この白鯨の重さを知っているか?」
「...?」
唐突なその質問に敦は訝しむ。
しかし、その話を持ち込んでくる流れを判りたくないと思う自分も居た。
きっと彼がこれから口にすること恐らく自分が思っていることと同じだと感じて。
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まんじゅうねこ(プロフ) - 煉華☆さん» ゲームでの名前は其の侭「まんじゅうねこ」です!ありがとうございます! (2018年11月2日 17時) (レス) id: 5748b81071 (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - まんじゅうねこさん» 初めまして、こんにちは(*^^*) フレンドは大丈夫ですよ!「4555 8960 3456」←こちらでいけると思うので、ゲームでの名前を教えていただけると助かります。コメントありがとうございました! (2018年11月2日 17時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅうねこ(プロフ) - すいません、文マヨのフレンド申請を送っても良いでしょうか……。 (2018年11月2日 16時) (レス) id: 5748b81071 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - ありがとうございます!風花楓音で申請しました! (2018年9月30日 10時) (レス) id: cdcff714b1 (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - のんさん» こんにちは!大丈夫ですよ(*^^*) コメント欄にIDが書いてあるので、申請して貰えたら嬉しいです。 (2018年9月24日 14時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:煉華 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/renka_kazetani
作成日時:2018年7月14日 17時