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50 休息 ページ9

『ん、ここなら。… Anfang』

人気のない、かつやりやすいところを見つけられたので、ここで我妻さんの魔力を探る。
あんふぁんぐ。読み方は合っているか知らないが、これが私にとって切り替えの言葉。
我妻さんの持つ魔力は微々たるもの。その為、めちゃくちゃに探しにくい。
魔術に関わらない一般人だからしょうがないけど、こんなことになることが分かってたら宝石ぐらい持たせたのになぁ。

『……み、見つからない』

やっぱり無理かー。
じゃあせめて遊郭の構造でも掴んでおこう。

遊郭は広くて、特に何もなかった。
あえて一言言うならば、下が空洞なのはちょっと如何なるものかと思うのです。
地震があったら地面割れて崩れるぞ。

『はふぅ。何もないか』

この後どうしましょーか。
いつまでもここに居座ってちゃだめだよね。

『遊郭外で野宿でも…ってうわぁっは!?』

後ろを向いた瞬間、暗闇でも美しく映える金髪と、それを一層際立たせる緑眼が目に飛び込んできた。
って、そんな容姿について語ってないで!

『なななっ、ちょ、なぜここに!? どうやって!?』

そこに居たのは紛れもない我がサーヴァント、セイバーだった。

「3日振りです、A。善逸がいなくなったと聞いたので、炭治郎と一緒に店を出たのです」

ぺたん座りをしている私と目線を合わせるために、しゃがむセイバー。

『な、なるほど』

「Aは、ここで何をしていたのですか?」

『我妻さんを探そうと思って。見つからなかったから、遊郭の構造見てた』

「ここは広いですからね。もし遊郭内で戦闘になったら、人を避難させられるところも見つけておかないと」

うんうん。そこまで考えが及ばなかったよ。

『そうだよねぇ。今のところ怪しいところとかないから、今のうちに準備しておかないとだよね』

そう言いながら私は伸びをする。

『んんっ。いやまぁ、特に準備する物も無いし、あるとすれば心の準備くらいだし』

「そうですね。一先ず、炭治郎と合流しましょうか」

セイバーはそう言い、立って私に手を差し伸べる。

『うん。ありがと』

私はその手を握り、立つ。

『んじゃ、隠れながら竈門さんを探しますか』

立った私の顔に光が当たる。
空はもうとっくに日が昇って、今は落ちかけているところだった。
魔術を使っていると、時間を忘れてしまうのが私の悪い癖だが、まさかここまで時間が経っているとは。


◇◇◇◇

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*Kano(プロフ) - ねづさん» 楽しかったと言ってもらえてすごく嬉しいです!!読んで頂き、ありがとうございました! (2020年6月21日 7時) (レス) id: 1d92094334 (このIDを非表示/違反報告)
ねづ - 完結おめでとうございます! 補足のところを見て成る程っと思いながらまた、読み返しました(笑)とても楽しかったです! (2020年6月20日 22時) (レス) id: f852e6ba2d (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 続編おめでとうございます!fateと鬼滅がコラボなんてとても美味しいです!更新頑張ってくださいね、楽しみにしてます! (2020年5月25日 11時) (レス) id: 6671492ea8 (このIDを非表示/違反報告)
ねづ - 続編おめでとうございます!!これからも頑張ってください!!! (2020年5月22日 21時) (レス) id: 2a8953498e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*Kano | 作成日時:2020年5月22日 12時

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