49 次の作戦 ページ8
「やっぱり、階級が一番下だからかなぁ」
ここを出ろ、と言われたことに対して、階級が一番下だから舐められているんじゃないかと考える竈門さん。
「一番下じゃないぞ。俺たちは“庚”、下から四番目だ」
そう言いながら、“階級を示せ”と言う。
すると、右手の甲に“庚”という文字が浮かぶ。
『あぁ、そうなると私、両手の甲に何か刻まれてるよ』
「? どういうことだ?」
竈門さんが不思議そうに聞いてくるので、嘴平さんの真似をして“階級を示せ”と言い、“壬”の文字を右手の甲に浮かばせる。そして左手の甲を出し、一画失われた令呪を見せる。
変な刺青入れてる人みたいだけど、温泉には入れる。刺青じゃないですもん。
「あ?なんだそれ。変なの」
『こらぁ! 令呪を変なのとか言わないでください!』
結構いい形なんだぞ!
「令呪? ってなんなんだ?」
疑問をたくさん持つ竈門さん。
『令呪はマスターに与えられる絶対命令権で、サーヴァント、私の場合セイバーを無理矢理従わせられるものです。』
「無理矢理?なんでそんなものが…」
『サーヴァントは過去に偉業を成した者。つまり英雄なんです。その英雄は、人を殺したから成った者などもいますので、これを使って抑えるんです。』
「なるほど」
◆
私はいつものシャツに黒パーカー、赤のスカートにサイドテールの格好になり、遣手の人のところへ向かう。ちゃんと事情を話して、辞めるのだ。
え、隊服?知らん。こっちには色々細工がしてあるんじゃい!!
『夜分遅くにすみません。れいです』
「入ってきな」
『失礼します。えっと、お話があって…と、先に事情について話しますね』
私は、本名は衛宮Aで、まきをさんを訪ねてきたこと、どうして訪ねてきたのかを話した。もちろん、嘘を交えて。
なんとか遣手の人を納得させ、私は店を出た。
『ふぅ。じゃあ人がいないところに移動しますか』
久しぶりの外のように思えたが、さっき出たばっかりである。
◇◇◇◇
◇/◆ ←これお洒落でしょ。zeroの小説のあとがき意識しました。
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*Kano(プロフ) - ねづさん» 楽しかったと言ってもらえてすごく嬉しいです!!読んで頂き、ありがとうございました! (2020年6月21日 7時) (レス) id: 1d92094334 (このIDを非表示/違反報告)
ねづ - 完結おめでとうございます! 補足のところを見て成る程っと思いながらまた、読み返しました(笑)とても楽しかったです! (2020年6月20日 22時) (レス) id: f852e6ba2d (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 続編おめでとうございます!fateと鬼滅がコラボなんてとても美味しいです!更新頑張ってくださいね、楽しみにしてます! (2020年5月25日 11時) (レス) id: 6671492ea8 (このIDを非表示/違反報告)
ねづ - 続編おめでとうございます!!これからも頑張ってください!!! (2020年5月22日 21時) (レス) id: 2a8953498e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*Kano | 作成日時:2020年5月22日 12時