５５ 鬼の子を ページ14
幸い、今は禰豆子に注意がいっている。後は注意を引き付けたまま、下に降りてくれるのを願うだけ。
瞬間、禰豆子の上半身と下半身が別れ、隣の建物に叩きつけられた。
『禰豆子っ！？ 大丈夫ですかっ！？』
「うるさいわね。先に殺しとくべきだったかしら」
鬼は日の光や日輪刀がない限り死んだりはしないが、禰豆子の場合は違うかもしれない。
「可哀想に。胴体が泣き別れになってるでしょ？ 動かない方がいいわよ」
「アンタみたいな半端者じゃそれだけの傷、すぐには再生できないだろうし、同じ鬼だもの。もう虐めたりはしないわ。朝になったら日に当てて殺してあげる」
鬼にとってはそれも虐めというのでは？
と、構えながら考えていると、禰豆子が復帰した。
いくらなんでも早すぎませんか？それとも、鬼というのはそういうものなのでしょうか？
腕も一瞬で再生した。あの速さは上弦の参と同じ程の速さ。ということは、禰豆子にも何かが…
いや、これは完全に違う。鬼化が進んでいるのだろうか。
鬼についての知識はあまりないが、禰豆子は完全には鬼になっていない状態だと聞いた。
つまり、このままだったら禰豆子も討伐対象の鬼になってしまう。
止めなければ────！
『禰豆子っ！ 待ってください！ このままでは貴女も同じように…！？』
途端、体が宙に舞った。
『グッ！ うっ』
蹴飛ばされた。強い蹴り。
鎧のおかげで腹は貫通しなかったが、内臓が潰れた。
兄である炭治郎でないと止められないのだろうか。
あの時も炭治郎の声で止まったから、きっと今回も止められる筈。いや、止まってくれないと…
拙い。血を使いすぎたのか人を襲おうとしている。止めなければ！
「禰豆子っ！！ だめだ耐えろ！ 辛抱するんだ！ がんばれ！！」
「ガゥアアアァァァァァァ！！！」
内臓がやられたせいで思うように動けない。
中の血が喉へと上がってくる。
『うぐっ』
なかなか強い蹴りだった。胃が潰れて、そこから出た血が喉へ来ている。
下手に動いたら致命的になる。だが、この身は一度死んでもまたあそこへ戻るだけ。しかし、炭治郎は今を生きる者。だから、私が守らねば。
◇◇◇◇
止まってくれないと私(の頭)がしんじゃうぅぅぅ！！
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＊Kano(プロフ) - ねづさん» 楽しかったと言ってもらえてすごく嬉しいです！！読んで頂き、ありがとうございました！ (2020年6月21日 7時) (
レス) id: 1d92094334 (このIDを非表示/違反報告)
ねづ - 完結おめでとうございます！ 補足のところを見て成る程っと思いながらまた、読み返しました（笑）とても楽しかったです！ (2020年6月20日 22時) (レス) id: f852e6ba2d (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 続編おめでとうございます！fateと鬼滅がコラボなんてとても美味しいです！更新頑張ってくださいね、楽しみにしてます！ (2020年5月25日 11時) (レス) id: 6671492ea8 (このIDを非表示/違反報告)
ねづ - 続編おめでとうございます！！これからも頑張ってください！！！ (2020年5月22日 21時) (レス) id: 2a8953498e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊Kano | 作成日時：2020年5月22日 12時
