54 鬼と聖剣 ページ13
セイバーside
マスター、Aに休むよう言った後、私と炭治郎は鬼と対峙していた。
柱の声が聞こえたのは何メートルか先なので、こちらに来るまでまだかかるでしょう。
それまでに、私達はこの鬼を押し留めておかなければ。
鬼が移動しようとする。目指している方向は、柱の声が聞こえた方。
まさか、私達より先に柱を倒そうと…?
柱は重要な者。そしてあの鬼は攻撃からして手慣れた鬼。ここで柱が倒させては後に困る。
後を追わなければ────!
私が行動に移そうとした時、既にもう炭治郎が動いていて鬼の動きを止めた。
上に行こうと思ったが、狭い屋根の上では戦い辛いので、こちらに来た帯を斬ることにしよう。
…炭治郎の動きが、さっきとは違う…?一つ一つの動きに無駄がない。しかし剣戟は早く変わるものではない。では、どうやって?
帯に四方を囲まれ、下手に動けなくなった状態でも、炭治郎は冷静に判断し帯を斬った。
あきらかに技の速度や精度が違う。まるで完璧に造られたホムンクルスのよう。
すると、急に炭治郎が動きを止めた。
やはり無茶をしすぎたのだろう。炭治郎にももう少し休んで貰わなければ、これ以上戦闘を続けるのは難しい。
剣を構え、屋根の上を目掛けて跳ぶ。
『炭治郎!』
「ゲホッ、ゲホッ、グッ、セイ、バー」
途端、鬼の頭が跳ねた。
一瞬なにが起こったか分からなかったが、それが蹴りによるものだと分かるまでは時間を要した。
…え、蹴り?誰がそんな強い蹴りを?
人は訳が分からなくなると思考も駄目になるらしいが、これがそうなのでしょうか。
びっくりする程頭が回らなかった。
それは、炭治郎の妹の禰豆子によるものだった。
鬼は人を食べて強くなると聞いたが、禰豆子は例外なのだろうか?
うぅ、分からないことだらけです。こういう時に文明の利器があれば助かるのでしょうけど。
とはいえ、禰豆子は肉体攻撃で相手を攻めているので、よっぽど頑丈でない限りあの帯の対策方法は無い。
『少々遅れましたが、ここからは私も相手をします』
「ふぅん。ま、後でそれなりに相手してやるわよ……って、なにあれ。見たことない。剣? まぁいいわ。どうせアンタも人間なんだから、すぐに殺してあげるわ」
『貴女が戦ってきた人とは違うかもしれませんよ?』
ここでは戦い辛い。下に移動するか?いや、今ここで私が先に降りてしまっては、炭治郎が…
◇◇◇◇
学校始まったぜこのやろー!
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*Kano(プロフ) - ねづさん» 楽しかったと言ってもらえてすごく嬉しいです!!読んで頂き、ありがとうございました! (2020年6月21日 7時) (レス) id: 1d92094334 (このIDを非表示/違反報告)
ねづ - 完結おめでとうございます! 補足のところを見て成る程っと思いながらまた、読み返しました(笑)とても楽しかったです! (2020年6月20日 22時) (レス) id: f852e6ba2d (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 続編おめでとうございます!fateと鬼滅がコラボなんてとても美味しいです!更新頑張ってくださいね、楽しみにしてます! (2020年5月25日 11時) (レス) id: 6671492ea8 (このIDを非表示/違反報告)
ねづ - 続編おめでとうございます!!これからも頑張ってください!!! (2020年5月22日 21時) (レス) id: 2a8953498e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*Kano | 作成日時:2020年5月22日 12時