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43 神と王と王と ページ2

そして始まる祭りの神と山の王と騎士王の戦い。

「何処が阿呆だ! 敬え俺を!!」

「子分のクセして親分になに言ってんだお前!!」

「ですから、まず心構えが間違っているのです。王ならば兵の気持ちを考えて」

セイバーがんばえー。

「これ、なにやってんの?」

「これが神と王を決める戦い…!」

『いや違いますよ』

面白そうだから止めないで見てみよう。

「俺が神、異論は認めない」

「山を守るのは王の役目! つまり山を守ってきた俺は山の王だ!!」

「私は──」

『あーっ! ストップ、ストップ! ここから先はデリケートなお話です! わかった! 神と王ね、了解』

セイバーを庇うようにして立つ。

「えっ、Aっ!?」

そう、私は知っている。
セイバーは自分が王にならなければ国を救えたのではないか、と思い王の選定をやり直すために聖杯を求めた。
今は吹っ切れたらしくもう聖杯は求めていないようなのだが、触媒がエクスカリバーの鞘しかなかった私の召喚にわざわざ応じてくれたらしい。
だから恐らくこの中で過去が一番重い子。この先はマスターが禁じるよ。

「…はい、では行きましょうか」

うんうん、我ながらいい判断だと思う。

「セイバー、過去に何かあったのか?」

『詳しくはアーサー王伝説でも読むといいです』

少し違うかもしれないけど。

「あのっ、マスター。私はあのまま過去を話してもよかったのですが…」

『だめ。私の心がとんでもなくなるの。マスターに気を使わせたくなければ、もうこの争いは終わりね』



藤の花の家に着きました。

「遊郭に潜入したら、まず俺の嫁を探せ。俺も鬼の情報を探るから」

俺の嫁?

「とんでもねぇ話だ!! ふざけないでいただきたい! 自分の個人的な嫁探しに部下を使うとは!!」

「はぁ!? 何勘違いしてやがる!」

「いいや言わせてもらう!!」

またなんか始まった。
面倒臭いのでお茶でも飲んで現実逃避を。

「これが鴉経由で届いた手紙だ!!」

そう言って手紙がぶち撒けられる。

「かなり多いですね。随分と長い期間潜入されているんですか?」

「三人いるからな、嫁」

一夫多妻ですか。

「さっ、三人!? なんで嫁三人いるんだよ! ざっけんなよ!! オゴェッ!」

あ、殴られた。
我妻さん殴られ率高くないですか?

「なんか文句あるか」

ないです。


◇◇◇◇

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*Kano(プロフ) - ねづさん» 楽しかったと言ってもらえてすごく嬉しいです!!読んで頂き、ありがとうございました! (2020年6月21日 7時) (レス) id: 1d92094334 (このIDを非表示/違反報告)
ねづ - 完結おめでとうございます! 補足のところを見て成る程っと思いながらまた、読み返しました(笑)とても楽しかったです! (2020年6月20日 22時) (レス) id: f852e6ba2d (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 続編おめでとうございます!fateと鬼滅がコラボなんてとても美味しいです!更新頑張ってくださいね、楽しみにしてます! (2020年5月25日 11時) (レス) id: 6671492ea8 (このIDを非表示/違反報告)
ねづ - 続編おめでとうございます!!これからも頑張ってください!!! (2020年5月22日 21時) (レス) id: 2a8953498e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*Kano | 作成日時:2020年5月22日 12時

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