【鬼滅の刃＆Ｆａｔｅ】 マスターですが、鬼殺隊入ろうと思います。

４０　戦いの後　前編 ページ41

「…ん。ぁ」

『あ、おはようセイバー。といっても、夜なんだけどね』

「おはようございます、A。えっと、蝶屋敷、ですか？」

『うん。あ、しのぶさん呼んでくるね』

起きたら呼んでください、としのぶさんから言われていたのだ。
セイバーの様子を見るついでに、昨日のことについて聞きたいのだそうだ。
今日はずっとセイバーに魔力を与え続けていたから話せなかった。

『えと、こっちだっけ』

うろ覚えの道を辿る。
うちと同じ日本屋敷だけど、構造が違うので迷いそう。広いし。
うちではお母さんやお父さんの魔力を感知して行ってたから迷わなかった。

『ここ、だよね。失礼しまーす…』

「ん？あ、Aさん。セイバーさん起きましたか。では、話はあちらで聞きます」

『はい』

今度は辿った道を戻る。
だがしのぶさんがいるから迷うことは絶対ない！


「…あ、セイバーさん元気そうですね。よかったです」

「はい。ずっとAが魔力を送ってくれましたから、万全の状態です！」

まぁ、おかげでこっちの魔力が少ないけど、生きてるから大丈夫。

「で、昨日のことなんですけど」

『あっはい。なんでしょう』

何かやらかしたっけ。
やったことといえば車内の乗客を助けたのと、令呪使ったこと、煉獄さんの傷を治したことくらいしか…
あ、それしかやってないからっ！？

「まず、戦いのあったところの地面に穴が一つ、大きな亀裂のようなものが一つあるらしいのですが…」

「大きな亀裂というのは、多分私の宝具の影響です。穴は鬼がやったものかと」

セイバーの宝具は簡単に言えば剣からビーム。
ちなみに地形が壊れる。運が悪ければ周りの建物も吹き飛ぶ。
そういえば、当たった鬼はどうなったのだろう？多分粉々になって死んじゃった…？

「なるほど。地震とでも言っておきましょうか」

あ、事後処理係でしたか。
恐らく政府か何かに言われたのだろう。

「で、これが一番重要なのですが、煉獄さんの傷のことです。煉獄さんを診るとき、左目以外は完治していました」

『あぁ、それは私の治癒魔術です。左目は、もう失明していたので治癒が難しくて』

「そうでしたか。お二人のおかげで煉獄さんに負担がかからず、みんな生きて戻ってこられました。ありがとうございます」

頭を下げてお礼を言うしのぶさん。

『えっ、いや、助けられる命は助けないとですし…！』

「宝具を使うのも、Aが指示してやったもので…！」


◇◇◇◇

４１　戦いの後　後編→←３９　終決　後編

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す