37 決着 ページ38
「そうか、では死んでくれ! 杏寿郎!」
その声が合図となり、二人が一斉に動き出す。
セイバーも行こうとするが、
『待って。セイバーはここで待機。危なそうになったら援護ね』
「で、でも、それでは炎柱が…」
『あの鬼は強い。多分、二人で掛かっても二人共やられる。だから、一人ずつ行った方がいいと思うの』
「っ、分かりました。でも、本当に危なくなったら本気で行きますから」
セイバーの言葉に無言で頷く。
私は新人マスターで、戦闘の指揮も上手くできないから、全てセイバーに任せようと思ったが、今はみんな頑張ってるから、私も頑張ろうと思う。
魔力をセイバーに流しながら正確に判断する。
それが今私にできる最大のことだ。
二人の戦闘はとても凄まじく、正直言って付いていけない。
だが、凄いのは分かる。
だからあえて言おう。
すっご、え、これ人間業?これもう人間卒業してるよね?目で追えない戦いとか異次元よ。
サーヴァントなら分かるけどさ、煉獄さんは普通の生身の人間ですよね?人間卒業していいですよ。こんなの人間ができる動きじゃない。
そして敵、猗窩座だっけ?凄い速い。多分あいつに腹パンされたら内臓どころかお腹ごと飛んでくよ。とびだせわたしの腹。一生とびだすな。
竈門さんが加勢しようと刀を取り、動こうとした。
「動くな! 傷口が広がるぞ! 全員待機命令!!」
炎柱からの待機命令で動けなくなってしまった。
そして煉獄さんと猗窩座の激戦はより一層激しさを増し、収まった頃には────
煉獄さんは片目が潰れ、至るところから血が出ている。
対して猗窩座の方は無傷だった。
猗窩座の回復速度は最初に思い知らされた。凄まじく速いのだ。
傷を負っては回復していたのか、最初から傷なんて負わなかったのか。どちらだろうか。
どちらにせよ、煉獄さんが不利な状況にあるのは確か。
「死んでしまうぞ杏寿郎! 鬼になれ、鬼になると言え! そうすればその目も傷も治るんだぞ! お前は選ばれし強き者なんだぞ!!」
さっきとは逆の台詞をいう猗窩座。
どうやらよっぽど煉獄さんを鬼にしたいらしい。
煉獄さんはとても戦える体ではない。
そして私は何もできない。
ならば…!
『セイバー! 令呪を持って命ず!あの鬼、猗窩座に宝具を撃って!!!』
セイバーはその剣を高く上げ、その真名を解放した。
「…
◇◇◇◇
(」`・∀・´)」<エクスカリバー!!!
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月兎 - なんとなくでも自分で考えたなんて凄いです!更新頑張ってくださいね!楽しみにしてます! (2020年5月15日 21時) (レス) id: 6671492ea8 (このIDを非表示/違反報告)
*雨玉花乃(プロフ) - 月兎さん» ありがとうございます!ここだけの話、実は出てくる呪文はトレースオン以外何となく私が考えたやつなんですよ。呪文は自己暗示に過ぎない、ってどっかに書いてあったので。 (2020年5月15日 20時) (レス) id: 1d92094334 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - fateの呪文が沢山出て来て、勉強になります!更新頑張ってくださいね、楽しみにしてます! (2020年5月15日 20時) (レス) id: 6671492ea8 (このIDを非表示/違反報告)
*雨玉花乃(プロフ) - ねづさん» ありがとうございます!更新頑張れます!! (2020年4月27日 17時) (レス) id: 1d92094334 (このIDを非表示/違反報告)
ねづ - あっ、この夢小説好きです。(急にすみません)応援してます!更新頑張ってください!!! (2020年4月27日 15時) (レス) id: 2a8953498e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*Kano | 作成日時:2020年4月19日 21時